秋の八ヶ岳(2)

 前回の記事(秋の八ヶ岳(1) - Cask Strength)から更新が遅れて申し訳ありませんでした!秋の記事が完結する前に「冬の八ヶ岳」に行ってしまった・・・w(こちらはまた年明けに記事にしますね)
 二日目は散策コースの一つ「せせらぎの小径」に行ったよ!
 このせせらぎは千曲川の支流の一つである杣添川(そまそえがわ)のこと。いつからこの名があるのか知りませんが、この一帯が別荘地として開発される前から杣(植林地)だったのですね。
f:id:consigliere:20191228015731j:plain
 実はここを歩くのは初めてではなく、夏にも訪れているのですが、この時はゴールにたどりつくことができなかったのです。杣添川遊歩道からそのまませせらぎの小径に入ったのですが、なぜか途中で道に迷ってしまって・・・。地図を見ても、迷いようがないように思える一本道。しかし実際に歩いてみると、途中から獣道のように細くなって笹が進路を見えづらくし、進むほどに川の流れの音が小さくなって不安に駆り立てられまして・・・。
 しかも道中では地図にはない分起点があり、そのたびに一方には「こちらは私有地なので立ち入り禁止」といったような札が立っていて、それをやり過ごすこと、ン回。「・・・これ、まさか、ループしてる?」という恐怖感を覚えたね。この時点で踏破を断念して引き返しました。
 さて、今回は遊歩道から入っていくのではなく、美鈴池方面から下っていったのですが、そうしたらなんと、何の問題もなくゴール地点に到着してしまいましたw 夏の時は、さては、狐の仕業か・・・?
 そこで目にしたのは想像していた以上の水量の早瀬でした!夏だったらほかに観光客がいただろうし、雪が積もるようになったら川が冬枯れするだろうし、本当に最高のタイミングで来ることができた。
f:id:consigliere:20191228015759j:plain
f:id:consigliere:20191228015812j:plain
 ブログ記事にうまく動画をアップできなかったので、ついーとを貼り付け。

 清冽とはまさにこのことか。今度来るときは靴をしっかりと準備してもう少し上流に登りたいです。
 帰りは杣添川遊歩道のほうへ。途中、右手の崖の下から枝が折れるような物音がして、驚いて視線を向けると一匹の大きな鹿が雑木林をかきわけてぴょんぴょん飛び跳ねて去っていきました!思わずひるんでしまうような迫力でしたねー。でも鹿のほうこそ人間が怖かっただろうね。ごめんよ。
 その時の画像は、もちろん、ない。一瞬の出来事なんだから仕方ないだろ!
 というわけで、かわりに(脈絡はないけれども)愛すべきほよ先生の画像で締めにしますw

Pasifika Medley

Wish you a Merry Christmas and happy holidays!
毎年私の好きなクリスマスソングをお届けしています。
しかし、今年のこれはクリスマスソングかどうか定かではありませんw 最後、ハーレルーヤー、と歌っているので、まあクリスマスソングに準じてええやろ!(←ひどい。でも歌は最高)

先日のラグビーワールドカップにてフィジー代表が敗退した後に選手が円陣を組んで合唱していましたが、↓

それに深い感銘を受けて、動画を検索していたさなかに見つけた曲です。

秋の八ヶ岳(1)

 前回訪れたときは風薫る初夏(夏の八ヶ岳(1) - Cask Strength)。それから季節は進み、肌寒い晩秋の11月に再訪しましたー。
 黄葉かつ散る。しかし、カラマツにはまだだいぶ葉が残っていて、陽光を受けて鮮やかに輝いていました。
f:id:consigliere:20191215225220j:plain
https://f.hatena.ne.jp/consigliere/20190618212331 と同じ構図で)
 そして、カラマツのてっぺんに孤高のカラスが・・・!
f:id:consigliere:20191215225236j:plain
 烏王「ヒトどもよ、『烏合の衆』ということばがあるようだが一体どういうことかね?」
f:id:consigliere:20191215225251j:plain 
 それにしても、柔らかい落ち葉を踏みながら歩くのは本当に気持ちいいですね。(美鈴池に向かういつものお散歩コース)
f:id:consigliere:20191215225318j:plain
 美鈴池から八ヶ岳連峰を望む。あら、逆光だな、残念・・・と思って撮ったのですが、結果オーライ、かえって神々しく見えますね。横岳から力強く立ち上る雲気がまるで龍のようだ。
f:id:consigliere:20191215225331j:plain
 ツルウメモドキの実は黄色と赤のコントラストがとてもかわいらしい。
f:id:consigliere:20191215225422j:plain
 かわいい実といえば、マユミ。それにしても、こんなにかわいいのに、マユミの実を詠んだ歌や物語の場面がほとんどないというのが不思議です。「まへ近き透垣のもとに、をかしげなるまゆみのすこしもみぢたるををらせ給ひて」(『和泉式部日記』)などとあるので、弓材であるというのとは別に、近くに植えて愛でるような樹だったとは思うのですが。
 「秋の八ヶ岳(2)」では、せせらぎの小径をとりあげます!

夏の八ヶ岳(1)

 人づかいの荒い職場から受けるストレスが限界に達したので、癒しを求めてまた八ヶ岳高原ロッジ(霊峰八ヶ岳の麓の八ヶ岳高原ロッジに行ってきました(1) - Cask Strength)に行ったよ。
f:id:consigliere:20190618212314j:plain
 今回初めて気づいたのですが、JR小淵沢駅の屋上は展望台になっていて、富士山、南アルプス八ヶ岳を見渡すことができました。空気がおいしくてすごく気持ちがよかったので、次行った時に天気が良ければ弁当を買ってここで食事したい。
f:id:consigliere:20190618212331j:plain
 いやーそれにしても美しい新緑ほど、すさんだ心を救うものはないねー。
 (実は3月にも行ったのですが、その時はまだかなりの積雪でした)


 今回八ヶ岳に行った主目的の一つが音楽堂でのリサイタル。チェンバロの生演奏を聴くのは、実は、初めてだったのです。
 八ヶ岳高原ロッジ・八ヶ岳高原海の口自然郷
 素人のオレがうだうだと説明してもラチがあかないので、↑の紹介動画とジュニアガイドを御覧あれ。
f:id:consigliere:20190618212414j:plain
f:id:consigliere:20190618212427j:plain
 この屋根の装飾・・・!息の呑む美しさでした。
 チェンバロって、悲哀を帯びた曲も、心弾む明るい曲も、音色に湿っぽさと広がりがあるのがとても良いですね。同じ楽器を奏でているのか?と思わせる豊かな表情が響きにあって、とりこになってしまいました。恥ずかしながら今回初めて知ったのですが、チェンバロって弦楽器(撥弦楽器)なんですね。あの優しく広がる残響はそこから来ているのか、と納得したよ。
 なお、当日の演者は鈴木愛美さん。堂々とした演奏で、将来を嘱望される大物感がありましたが、とてもチャーミングな方でした(「ハイドンは『音楽の父』・・・あれ?『母』?どっちでしたっけ?」w)。はやくメジャーデビューできるといいですね!


 夜。天気が回復するという予報だったので、あらかじめ用意していたスマホ用の簡易三脚(3COINS)を持っていって、星空撮影に挑戦したよー。使用したアプリは「星撮りくん」(「星撮りカメラくん」の使い方&撮影のコツ | iPhone/Androidスマホアプリ - ドットアップス(.Apps))。
 ↓これ見てくださいよ・・・!語彙力がなくて申し訳ありませんが、マジで感動した。
f:id:consigliere:20190618212513j:plain
 23:00頃、東南の空。当日は満月に近くて夜空が明るいという悪条件だったのですが、見よ、夏の大三角形がこんなに鮮明に撮影できた・・・!
 織姫と彦星の間が薄くぼんやりと白みを帯びているのは雲ではなくて天の川ということにしておこうw
 天の川 安の渡りに 船浮けて 秋立つ待つと 妹に告げこそ

本棚メモ

恒例、本棚に入れたい新刊書等をリストアップしました。一昨日の続きです。

漢文の読み方―原典読解の基礎 (放送大学教材)

漢文の読み方―原典読解の基礎 (放送大学教材)

 
古代東北の地域像と城柵

古代東北の地域像と城柵

 
うつほ物語の長編力 (新典社研究叢書 311)

うつほ物語の長編力 (新典社研究叢書 311)

 
和歌童蒙抄注解

和歌童蒙抄注解

 
後拾遺和歌集攷

後拾遺和歌集攷

 
室町時代の女装少年×姫: 『ちごいま』物語絵巻の世界

室町時代の女装少年×姫: 『ちごいま』物語絵巻の世界

 
絶海中津研究: 人と作品とその周辺

絶海中津研究: 人と作品とその周辺

 
本邦における三国志演義受容の諸相

本邦における三国志演義受容の諸相

 
京都学研究と文化史の視座

京都学研究と文化史の視座

 
博多の考古学: 中世の貿易都市を掘る

博多の考古学: 中世の貿易都市を掘る

 
日本の文化財―守り、伝えていくための理念と実践

日本の文化財―守り、伝えていくための理念と実践

 
国策紙芝居からみる日本の戦争 (非文字資料研究叢書)

国策紙芝居からみる日本の戦争 (非文字資料研究叢書)

 
日本統治下の教科書と台湾の子どもたち (植民地教育史ブックレット)

日本統治下の教科書と台湾の子どもたち (植民地教育史ブックレット)

 

 

 

本棚メモ

恒例、本棚に入れたい新刊書等をリストアップしました。量が多くなったので、今日と明日の二回に分けます。

古代語の疑問表現と感動表現の研究 (研究叢書)

古代語の疑問表現と感動表現の研究 (研究叢書)

 
弥生文化の起源と東アジア金属器文化

弥生文化の起源と東アジア金属器文化

 
古代日中関係史-倭の五王から遣唐使以降まで (中公新書 2533)

古代日中関係史-倭の五王から遣唐使以降まで (中公新書 2533)

 
天皇の装束-即位式、日常生活、退位後 (中公新書)

天皇の装束-即位式、日常生活、退位後 (中公新書)

 
国家形成期の王宮と地域社会

国家形成期の王宮と地域社会

 
兵部卿物語全釈

兵部卿物語全釈

 
東アジアII(隋・唐) (アジア仏教美術論集)

東アジアII(隋・唐) (アジア仏教美術論集)

 
鎌倉新仏教論と叡尊教団

鎌倉新仏教論と叡尊教団

 
古琉球 海洋アジアの輝ける王国 (角川選書 616)

古琉球 海洋アジアの輝ける王国 (角川選書 616)

 
流布本 保元物語 平治物語

流布本 保元物語 平治物語

 
日本思想史の可能性

日本思想史の可能性

 
室町小歌 (コレクション日本歌人選 64)

室町小歌 (コレクション日本歌人選 64)

 
李公麟「五馬図」

李公麟「五馬図」

 
薩戒記 別巻

薩戒記 別巻

 
柳田國男全集 別巻1 年譜 (シリーズ・全集)

柳田國男全集 別巻1 年譜 (シリーズ・全集)

 
『拝客訓示』の研究 ー解題と影印ー (関西大学東西学術研究所資料集刊)

『拝客訓示』の研究 ー解題と影印ー (関西大学東西学術研究所資料集刊)

 
18歳からの歴史学入門

18歳からの歴史学入門

 
戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫)

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫)

 

 

 

 

 

本棚メモ

 恒例、本棚に入れたい新刊書等をリストアップしました。

孟子 全訳注 (講談社学術文庫)

孟子 全訳注 (講談社学術文庫)

 
経国集対策注釈

経国集対策注釈

 
狩野君山の阿藤伯海あて尺牘集

狩野君山の阿藤伯海あて尺牘集

 
石母田正と戦後マルクス主義史学: アジア的生産様式論争を中心に

石母田正と戦後マルクス主義史学: アジア的生産様式論争を中心に

 
日本古代の歴史空間

日本古代の歴史空間

 
中国仏教美術の展開: 唐代前期を中心に

中国仏教美術の展開: 唐代前期を中心に

 
古墳時代甲冑の技術と生産

古墳時代甲冑の技術と生産

 
『三玉挑事抄』注釈 (研究叢書)

『三玉挑事抄』注釈 (研究叢書)

 
蔵俊撰『仏性論文集』の研究 (龍谷大学アジア仏教文化研究叢書)

蔵俊撰『仏性論文集』の研究 (龍谷大学アジア仏教文化研究叢書)

 
新 神風と悪党の世紀: 神国日本の舞台裏 (日本史史料研究会ブックス)

新 神風と悪党の世紀: 神国日本の舞台裏 (日本史史料研究会ブックス)

 
奈良絵本集〈2〉 (新天理図書館善本叢書)

奈良絵本集〈2〉 (新天理図書館善本叢書)

 
銀の流通と中国・東南アジア

銀の流通と中国・東南アジア

 
潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社学術文庫)

潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社学術文庫)

 
文学で読む日本の歴史 近世社会篇

文学で読む日本の歴史 近世社会篇

 
近世畿内近国支配論

近世畿内近国支配論

 
現代語訳 童子百物かたり 東北・米沢の怪異譚

現代語訳 童子百物かたり 東北・米沢の怪異譚

 
朝鮮の近代思想 日本との比較

朝鮮の近代思想 日本との比較

 
花のことば辞典 四季を愉しむ (講談社学術文庫)

花のことば辞典 四季を愉しむ (講談社学術文庫)