2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「漢風の本棚」解題(3)

今回が完結編です! 『謝霊運集』 李運富氏の注。あまり使ったことないですけど、悪い注ではないです。 『王粲集注』 これも結局あまり使わないですけど、類書が他にあまりないので。 『何遜集』 李伯斉氏『何遜集校注(修訂本)』を購入したのはちょうど昨…

「漢風の本棚」解題(2)

昨日の続きで、下段の書籍を。下段はちょっと多いので2回に分けます。 『唐人選唐詩』(崑崙出版社) 唐の時代の人が選んだ、唐の時代(つまり彼らから見たら「現代文学」)の詩のアンソロジー(10種)。注釈はないし、校異は示していないし、簡体字だし、こ…

「漢風の本棚」解題(1)

「これ、全部、読んだんですか」とよく訊かれるが、「まったく読んでいません」と正直に答える。本当に読んでいないのだ。まったく――ということはないけれど、うちの本棚には、まだ読んでいない本がたくさんある。それが何より嬉しい。 ――クラフト・エヴィン…

本棚メモ

竹林舎の刊行物もはまぞうには対応していないようなので、ここに書き出しておきます。例の「中世文学と隣接諸学」シリーズに新たに加わる、伊藤聡氏編『中世神話と神祇・神道世界』と佐伯真一氏編『中世の軍記物語と歴史叙述』です。 今月刊行の文庫のなかで…

2011年04月24日のツイート

追記:×張衒田 →〇張衍田 今日は誤記が多くて失礼いたしました。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; …

福島牝馬S フローラS アンタレスS 皐月賞・結果

頭痛を気合で(?)治しました! 昨日と今日の結果を一気に。昨日は各地で雨の開幕初日となってしまい、難解になったのではないかと思います。 1 (9)フミノイマージン 2 (5)コスモネモシン 3 (3)ソウルフルヴォイス 4 (7)オウケンサクラ 5 …

クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』――趣味は「読書」「古書蒐集」について

「趣味は読書」とか「趣味は古書を買うこと」とか、私あまり人には言いません(「趣味はSFを読むことでした(過去形)」くらいですかね・・・)。現実には、人並みに物は読んでいるでしょうし、蔵書数は半端ではないのですけど。 でも、違うのですよ。クラフ…

震災復興支援競馬@大井競馬場に行ってきました――付・東京スプリントの結果

昨日は少し肌寒かったのですが、一昨日とはうってかわっての絶好の競馬日和でした!ちっこい連中が出迎えてくれた、の図。 さて、肝心の賭けごとですが。 1 (8)セレスハント 2 (1)ティアップワイルド 3 (12)コアレスピューマ 4 (3)ジーエスラ…

本棚メモ

『おかしな本棚』はクラフト・エヴィング商會(吉田篤弘・浩美御夫妻)の書架を公開したものとのこと!あの御二人、どんな本を読んでインスピレーションを得ているのでしょうか。 お勉強系。『十抄詩』・『夾注名賢十抄詩』は、芳村弘道氏『唐代の詩人と文献…

日本国語大辞典の事故本

本は買ったら(あるいは買う前でも)一度最初から最後までページを繰ってみるのが良いです。「辞典」も例外ではありません。それを怠ったために一度すごいことがありました。それはまた明日の話題にとっておきます。 https://twitter.com/HanShotFirst_jp/st…

久しぶりに見た新刊書での乱丁・落丁

乱丁本も持っていますし、落丁本もありますけど、新刊書で乱丁・落丁の合わせ技というのは何年ぶりでしょうか。 「278」頁の次が「379」頁。 そして、「382」頁の次が「283」頁。279〜282頁は行方不明に・・・379〜382頁が乱丁の箇所と正しい箇所で重複して…

マイラーズC・結果

勝ったシルポートは、完全に棚ぼたの勝利だったとは思いますが、馬自体はそんなこと関係なく最初から最後まで他馬に影を踏ませずによく頑張りましたから、おめでとう〜。タイムだって悪くない。人気馬に跨った人間どもは猛省せよ。 1 (7)シルポート 2 …

マイラーズC・予想

Caskで競馬予想を披露するのは何年ぶりかしら・・・この週末で重賞が1個しかないので、時間の余裕もありましたし、来週以降のWIN5に備えて予想精度を上げるべく真剣に検討しました。 それにしても去年の牝馬三冠馬を始め、マイルを得意とする強豪が揃った豪…

柿太郎その他庭の草木の近況

春の生気を感じさせながらも、まだひょろひょろしていた柿太郎(スノーフレーク、柿太郎近影 - Cask Strength)がいつの間にかこんなに成長を・・・! 庭ではハナズオウとボケが満開でござる。 咲いた咲いた 去年から仲間入りしたアメリカの国花ハナミズキは…

築島裕氏ご逝去――『平安時代の漢文訓読語につきての研究』のこと

築島裕さん85歳(つきしま・ひろし=国語学者、東京大名誉教授)11日、盲腸がんのため死去。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻絢(あや)さん。 漢文訓読をはじめ平安時代の言語体系の研究で知られる。著書に「平安時代の漢文訓読語につきての研究」など…

本棚メモ

前にも申し上げたことを繰り返しますが、毎週恒例の「本棚メモ」エントリは、本棚に「欲しい」本の備忘用リストなので、すでに購入している物や今日中にも買うものは除外してあります(今週でいえば『阿頼耶識の発見』幻冬舎新書、等)。「中の人のことを考…

Pink Tentacle による鯰絵特集記事――鯰と瓢箪

本当に、鹿島明神はそろそろ休暇から戻って仕事をしたほうが良いと思う。 Namazu-e: Earthquake catfish prints ~ Pink Tentacle よくまとまっている記事だと思います。 瓢箪(gourd)でナマズを押さえつけている絵が18、33、40辺りにありますよね。勘の良い…

2011年04月10日のツイート

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

桜花賞 マーチS(被災地支援競走)・結果

レーヴディソール不在で大混戦が予想された桜の祭典(実際、場内のサクラの満開と時期がぴったり合った)。直線で後方から力強く伸びて、前の馬をごぼう抜きして快勝したのはディープインパクト初年度産駒でした〜 1 (2)マルセリーナ 2 (1)ホエール…

阪神牝馬S ニュージーランドT・結果

まず、カレンチャンが1番人気だったことに驚きですが、しかも勝ってしまうとは・・!最後、よく差し返しましたね。 1 (1)カレンチャン 2 (7)アンシェルブルー 3 (3)スプリングサンダー 4 (5)プロヴィナージュ 5 (12)プリンセスメモリー …

水辺桜花

東京は今日から明日にかけての花散らしの雨がすごく気になります・・・。 満開直前に、都内と隣県の二箇所で撮った桜を。 背伸びをし、さらに腕をめいっぱい伸ばして撮ったら、キレイに消失点に向かう写真が!と思ったら、提灯を吊るす紐が写りこんでいるが…

本棚メモ

そろそろ学会の大会等の時期に合わせて研究書が続々と出版される季節ですね。そうして、それにあわせて懐も寂しくなっていく・・・w風土記の文字世界作者: 瀬間正之出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2011/02メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含む…

『基本古語辞典』を読む(2)

余談ですが、初版の「はじめに」にこのようなことが書いてありました。 参考のため、いくつかの古語辞典を調べてみたが・・・残念ながら、拠り所にはなりえないようである。そのなかで、さすがに良心的だなと感心させられた古語辞典が、ひとつだけ存在する。…

『基本古語辞典』を読む(1)

(長くなったので今日・明日の二回に分割) 先日「本棚メモ」で紹介したものでして(本棚メモ - Cask Strength)、小型の学習用辞典ですが名著です。引くだけでなくて、しっかり読んでみたい。 『平家物語』や謡曲の用例が比較的多いように感じられるのは著…

白居易「寄殷協律」詩――「琴詩酒伴」と「琴詩酒友」

このような記事を目にしたことをきっかけに昔から考えていたところを。 ごりゅ殿:琴詩酒友皆抛我雪月花時最憶君(琴詩酒の友は皆我を抛つ 雪月花の時最も君を憶ふ) ベック君:ほへ? 今の何? 日本語? ごりゅ殿:昔、中国旅してたときにできた友達の白ち…

大阪杯 ダービー卿CT・結果

まず15頭も出走する大阪杯も珍しかったですし、ゴール前で複数の馬が激しい叩き合いの大接戦を演じるのもあまり見たことありません。前哨戦とは思えない真剣勝負のおかげで、最後はレコード決着の好レースでした! 1 (1)ヒルノダムール 2 (8)ダーク…

日経賞 中山牝馬S・結果

福永が阪神の10・11・12競走で2・1・1着、1着はともに重賞という快挙。人気を裏切らないという手綱捌きも大したものですが、中山牝馬Sでは10番人気馬を重賞初制覇に導いたわけですから、今回は手放しで褒めていいですね。おめでとう〜。 1 (1)トゥザグロ…

スノーフレーク、柿太郎近影

庭にひっそりと佇んでいた可憐な草花。今年になって初めて見かけました。白い花弁の先にある緑色の斑点が可愛らしいこの春花はスノーフレークだそうです。 スノーフレークによく似たスノードロップは英詩にもよく取り上げられる題材ですが(『英語歳時記 春…