2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

予言をする昆虫

さきほど庭木の手入れを少ししようと外に出たら外壁や軒下の家まわりにカマキリが三匹、お互いつかず離れずの距離を保ってじっとしていたよー。カマキリはたまに見かけるのですが、この子たちは兄弟かしら? 以前、「カマキリは外国では『占い師』みたいに言…

「何度死んでも後悔しない」(温家宝氏)の典拠は「離騒」(『楚辞』)

温家宝首相、漢詩引用し「潔白」 親族の蓄財報道受け 【上海=奥寺淳】中国の温家宝(ウェンチアパオ)首相がタイを訪問中、漢詩を引用して「自身の潔白のためなら死んでも誠実、正直でなければならない」と述べた、と中国メディアが22日伝えた。米紙ニュ…

封筒型クリアフォルダ

またこの季節だよ → 語学教師にとっての秋の風物詩 - Cask Strength というわけで自宅や非常勤先に教科書サンプルが続々と届いているのですが、昨日目をひいたのは書籍そのものではなくてコチラ。 透明の封筒にサンプルを入れて郵送したもの、なのですが、こ…

本棚メモ

空と中観 (シリーズ大乗仏教)作者: 高崎直道,桂紹隆,下田正弘,末木文美士,斎藤明出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る源氏物語と儀礼作者: 小嶋菜温子,長谷川範彰出版社/メーカー: 武…

西洋絵画を鑑賞する時の視線の動き

素人の気楽さから 絵画中の時間の流れ - Cask Strength の続きを書こうと思うのですけど、わたしたち(東洋人)は縦書きの右→左という書字方向の圧倒的な規制下にあるので、絵巻物や漫画に限らず、絵画一般を右から左に視線を移動させて鑑賞していますよね。…

絵画中の時間の流れ

漫画の左右の向きの研究史 - ピアノ・ファイア これと似たネタは私も授業で取り上げています。 これが西洋版の「人生の階段」 (File:Talamantes Steps of life (male).jpg - Wikimedia Commons)時間の流れは左から右。 これが日本(『熊野観心十界曼荼羅』…

本棚メモ

正倉院宝物に学ぶ〈2〉作者: 奈良国立博物館,国立博物館奈良国立博物館=出版社/メーカー: 思文閣出版発売日: 2012/11/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る風景現象の建築論的研究作者: 香西克彦出版社/メーカー: 中央公論美術出版発売日: 2…

蜂蜜漬け

あのカリンはどうなったのか(私にカリンの実をくれたかた、お礼に美しい玉をあげましょう - Cask Strength)、というわけで続報ですが、一個は予告通り焼酎漬けに、もう一個はハチミツ漬けというのを試してみました! ↑ハチミツ漬け。食べ頃はいつだろうか…

『日本古典対照分類語彙表』

遅ればせながら暇を見ては『リポート笠間』53号を覗いていますが、来年刊行予定という『日本古典対照分類語彙表』(『古典対照語い表』の改訂増補版)のお知らせが目を引きました(206〜209頁)。 『古典対照語い表』はぱらぱらめくっているとためになる本で…

本棚メモ

竹取物語―現代語訳対照・索引付作者: 大井田晴彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る源氏物語注釈〈9〉匂兵部卿‐総角作者: 梅野きみ子,宮田光,山崎和子,嘉藤久美子出版社/メーカー…

「桑字帝王」――「桑」ではなくて「乗」で「四十八」と解く説話(3)

唐・玄宗が見つけた霊符に記されていたとされる文字は「乗」ではなくて「桑」でほぼ確定のようです。 (『続群書類従』第34輯 続群書類従34 拾遺部 - Google ブックス)『北斗集』は室町中期の五山僧七名の七言絶句を集めたアンソロジーで、問題となる詩は月…

新しいキャッシュカード

長年使用してきた銀行キャッシュカードの磁気テープの部分が破損したので、新しいカードを作りました。ついさきほど届いた。まあ、ICカードの方がセキュリティ的にも良いし(いまさら)。 あともう少しで勤続20年だったんだけどねー 窓口のお姉さんが「三和…

本棚メモ

前日のものは→ 本棚メモ - Cask Strength 世界の沖縄学―沖縄研究50年の歩み (沖縄大学地域研究所叢書)作者: ヨーゼフクライナー,沖縄大学地域研究所,Josef Kreiner出版社/メーカー: 芙蓉書房出版発売日: 2012/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この…

本棚メモ

漢字字体史研究作者: 石塚晴通編,石塚晴通出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2012/11/02メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る正倉院文書と古代中世史料の研究作者: 皆川完一出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2012/11/01メデ…

「乗」ではなくてやはり「桑」かも――「桑」ではなくて「乗」で「四十八」と解く説話(2)

「桑」ではなくて「乗」で「四十八」と解く説話 - Cask Strengthの続報。結論を先取りして言えば、『開天伝信記』で「正成『乗』字」と「乗」にするのは誤りで、「耼」つまり「桑」ではないか、ということ。 経緯を簡単に説明しますと、『唐人軼事彙編』で当…

「編年」が「ケンネン」に聞こえた(かもしれない)こと

佐藤道生氏蔵『東坡詩聞書』(仮題。慶長十八年写)を、堀川貴司氏『五山文学研究 資料と論考』の翻刻で通読しようとしたところ、その冒頭の辺りに、 (241頁) 「編年」を「ケンネン」としている。「編」に「ケン」の音があるとは考えにくいから、何だろう…