松に鶴(2)

 松と梅の短冊には「あかよろし」の五文字が書かれていて、花札最大の謎となっています。おそらく古歌の一句に偽装しているのでしょう。
 その意味について、

花札の松・梅の短冊の札に記されている文言。「明らかに宜しい」の意か。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/あかよろし
というのはいかがか。多分、そういう用法はない。「あか下手」とか「あか恥」とか、接頭辞的に名詞に付いて意味を強めることはありますけど。普通に、色名「赤」なのだと思います。

丹鳥、其形白鶴の如し。色は黒し。頭赤く、足黒し。松前に居る。

(『大和本草』巻十五「鶴」)