梅に鶯(4)

梅に描かれている鳥は実はメジロである。ウグイスの体は茶褐色と白であるが、昔から勘違いされている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E6%9C%AD#.E7.B5.B5.E6.9F.84

 もし春先に梅の花の蜜を吸っている小鳥を見かけたら、それは十中八九メジロです。山からちょっと離れた平野部等では鶯を見かけることはほとんどありませんね・・・。
 花札の絵柄によって、お互い不名誉な扱いを受けている鶯とメジロですが、ご安心を。仲は良いようです。

さざらをとどりは、めじろといふ鳥なり。
鶯の梅の花笠ぬひをればてちたいしけりささらをと鳥

(『貞徳翁の記』「雑談聞書」)――鶯が梅で花笠を縫っていると*1メジロがお手伝いをしているよ。

*1:鶯は青柳の葉を糸にして梅の花笠を縫うとされます。「青柳を片糸に縒りて鶯の縫ふてふ笠は梅の花笠」(古今集・神遊びの歌)