次に狙う馬――ファイティングピサ・ノワールシチー

 今回は少し趣向を変えて、直近の土日に走った馬ではなく、土日に素晴らしい競馬をして完勝した馬をかつて子ども扱いにした馬2頭の推奨です。この2頭、とてつもない大物感を漂わせていて、もはや私が推挙しなくても広く知られているでしょうが・・・。
 まずは2歳馬ファイティングピサ。新馬戦で0.6秒差をつけて圧倒したジュエルオブナイルが昨日小倉2歳Sを優勝したことで、評価は鰻昇りになることが確実視されます。小倉2歳Sを回避した理由はソエのようなので、無理せずに治療に専念して体を仕上げてもらいたいですね。父クロフネ、母は桜花賞2着ブルーリッジリバー(その父フジキセキ)という血統。スカーレットインク号の曾孫にあたり、ヴァーミリアンと同世代ということになります。日本で最も成功した牝系という位置に着実に近づいていますね。
 もう一頭は、前走のオホーツクHで、二番手から追走したロラパルーザに影を踏ませなかったノワールシチー(牡5歳)です。そのロラパルーザは土曜の札幌11Rハーベスト特別(1000万下)で、コロナグラフやナムラカイシュウといった強敵が揃ったなか、2着以下に7馬身差をつけて楽勝。というわけで、能力比較から単純に考えてノワールシチーは次走以降かなり期待できる。父ブラックタキシード、母アズマエデン(その父パラダイスクリーク)という比較的地味な血統。しかし、ブラックタキシード号は堅実なダート馬を続々と輩出しています。チャンストウライ佐賀記念)のように交流重賞を勝つ馬はいますが、中央では重賞未勝利。この子なら、と思わせますね。