AJCC 平安S・結果

 昨年に続き、日経新春杯は今年もハイレベルな戦いで、出走馬は存在感をアピールしたのですが、一方AJCCは相変わらず今回も少々地味で・・・。ただ、一頭いたGI級の馬が貫禄勝ちしたのは、さすが。「ヒモ荒れはするけど、図抜けた馬はコケない」と言われる通りでした。おめでとう〜。
   1 (1)ルーラーシップ
   2 (2)ナカヤマナイト
   3 (4)ゲシュタルト
   4 (9)サンテミリオン
   5 (3)トーセンレーヴ
天候:曇 芝:不良
優勝タイム:2.17.3(以下、3・2・2 1/2・クビ) ハロンタイム:12.6 - 11.3 - 13.4 - 13.2 - 13.3 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 12.2 上がり3F:36.3
 ただ、GIを5戦して一回も3着以内のないルーラーシップにとって、今年は正念場。ドバイでチャンスあるかな。
 2着ナカヤマナイトは名前が示す通り中山が得意コースで、連対100%をキープ。今日は力でねじ伏せられてしまいましたが、芝が乾いていたらどうだったか。逆に、ジワジワしぶとく粘るタイプのゲシュタルトにとってはこの不良馬場は幸いでした。
 4年連続参戦を果たしたネヴァブション掲示板を確保できずに完敗(7着)。この3年間で勝ったレースは09年・10年の本レースだけですから(昨年は3着)期するところがあったはずなのですが、展開も馬場も向かなかった。
 トーセンレーヴは前半スロー、しかも縦長の理想的な流れに持ち込んだのに、最後は全く抵抗できませんでしたね。初コースで戸惑いがあったのかな。
   1 (10)ヒラボクキング
   2 (1)エスポワールシチー
   3 (6)シルクシュナイダー
   4 (5)スタッドジェルラン
   5 (7)インバルコ
天候:晴 ダート:不良
優勝タイム:1.48.1(以下、1 1/2・クビ・1 1/4・1 1/2) ハロンタイム: 11.9 - 11.2 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 12.5 上がり3F:36.1
 脚抜きが良かったせいか、好タイムが出た。時計勝負になると分が悪い面々が次々と脱落するなか、3番手辺りで追走していたエスポワールが直線で抜け出しを図るものの、斤量58キロが響いたか、あまりキレがなく、2番手にいたヒラボクキングを交わせないままゴール。かつてのダート王も今年7歳。下からの突き上げ(ヒラボクキングは5歳、シルクシュナイダーは4歳)が厳しく、GI無冠に終わった昨年以上の上がり目があるかどうかは微妙。それでもこのスピード決着に対応してしまうのは、もちろん強さの証なのですが・・・
 ともかく、優勝した伏兵ヒラボクキングはおめでとう〜。母の伯父(祖母の兄)がブライアンズタイム号という血統。エスポワールの母父がそのブライアンズタイムです。みやこS組でエスポワールに逆転できる馬がいるとは、正直思いませんでした。重賞2戦目で勝ってしまうのですから素質は相当。エスポワールにクビ差まで迫ったシルクシュナイダーもオープン入りしたばかりでこの結果。オルフェーヴル世代(現4歳)はちょっと一味違う・・・。今後まだまだ伸びますよ。