(い)…(ろ)…(は)…、と箇条書きで列挙する際、(す)…の後に来るもの

 『解体新書』を調べる必要が出てきて、このたび初めて目を通したのですが、本旨と関係ないところで面白いことに気づきました。

日本思想大系〈65〉洋学 下(1972年)

日本思想大系〈65〉洋学 下(1972年)

 物を箇条書きで列挙していく時に、(い)・・・(ろ)・・・(は)・・・、と、仮名を符号として用いることがあります。条数が多ければ、はじめから数字を用いたり、『千字文』の漢字(天・地・玄・黄・・・)を用いるのが常識だと思うので、今まで全然気にしていなかった、というか、あまり目にしたことがなかったのですが、(す)の後には何が来るのか。

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ya03/ya03_01060/ya03_01060_0002/ya03_01060_0002_p0023.jpg
 ふむふむ。こ・え・て・あ・さ・き・ゆ・め・み・し・ゑ・ひ・も・・・

http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ya03/ya03_01060/ya03_01060_0002/ya03_01060_0002_p0024.jpg
 せ・す・・・の後に「ん」と「春」(というか、変体仮名の「す」)となー。(その後の西洋占星術的な記号はさておき【追記】一部誤解を与えかねないので補足しますと、この記号は下位項目の箇条書きで用いられる記号だと思います。つまり「*」(245頁)→「×」(247頁)→「++」→「××」→「n」→「〇」という流れ。ただし、付された記号にいろいろと混乱がありそうなのは確かです。)なお、思想大系本では251頁(原文332頁)で、この字形をそのまま翻じています。

 「ん」は十分にあり得るのですが、その次の「春」(す)が意外でした。「京」とかではなく、なぜこの字が?
 そして、この「春」(す)の後はどう続くのでしょう。不勉強なので知りません。やはり、夏・秋・冬・・・なのか。いかにも箇条書きが多そうな、たとえば、法律に関わる文書や契約書等には普通に出てくるのかな。ご存知の方がいたら御教示ください。