スズラン

 庭では多くの草木が春を謳歌して花を咲かせていますが、せっかくなので新顔をご紹介いたします。

 ――rose of Sharon, and the lily of the valleys
 そうです、地植えです。そう言うとスズランの(猛烈な繁殖力の)ことをご存じの方は「ちょっと再考を・・・」と忠告してくれるでしょうけれども、いいんです!ここを我が家の「すずらん通り」にするでー
 ところで、

君影草(きみかげそう)、谷間の姫百合(たにまのひめゆり)の別名もある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%B3

君影草」って素敵な和名ですね・・!そして、「谷間の姫百合」は上記ソロモン雅歌に出てくる lily of the valley の翻訳で、讃美歌にも用いられる由緒ある表現。ところが、この lily of the valley を、マタイ福音書の、例の山上垂訓に出てくる「野のゆり」(lilies of the field)と同一視する向きがあって(アネモネを指すという説もあるらしい)、西洋ではスズランはやたらと珍重されています。聖書の注釈史に疎いので、この二つの lily の関係についてどうなっているのかお詳しい方がいらしたら御教示いただけると幸いです。