「下紐につけたる草は名のみして・・・」の、下紐につけた草の正体


下紐につけたる草は名のみして心に離れぬ人の面影

(『為相卿百首』、下紐につけた草は名ばかりで、私の心から離れない人の面影よ)
 この「下紐につけたる草」とは何か、答えよ。(配点10点)
 こういうのは、大学4年生とか大学院修士課程に入ったばかりの院生に対してちょうどいい課題になるのではないかと思うのですよね。直接的に草花や木の名前を新編国歌大観で検索して見つける、というわけにはいきませんからね。
 もちろん、勘の良い子は「下紐」とか下句をヒントにして答えを出すのですが、その一工夫ができるかどうか。また、たとえば、辞典の項目とかを書くときや用例を挙げるときに、こういう明示的でない例を出せるかどうか。実力が問われます。
 もっとも、為相卿百首は今や新編日本古典文学全集『中世和歌集』に収録されているので、本当に簡単に答えは出てしまうのですが・・・