武蔵野S エリザベス女王杯 東京スポーツ杯2歳S・結果

 先週の結果と併せて。まずは武蔵野S。デビューから6連勝を飾って将来を嘱望されたナムラタイタンが重賞初制覇。オープン入りしてからの足踏みが長かったけど、よく頑張りました。おめでとう〜。
   1 (4)ナムラタイタン
   2 (1)ダノンカモン
   3 (3)アドマイヤロイヤル
   4 (8)ダイショウジェット
   5 (9)ヒラボクワイルド
天候:晴 ダート:稍重
優勝タイム:1.35.2(以下、1/2・クビ・3/4・1 3/4) ハロンタイム:12.2 - 11.2 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 11.4 - 12.2 - 12.4 上がり3F:36.0
 ナムラタイタンは1400がベストというイメージが強かっただけに、マイルをこなせたのでこれからの展望も開けた。近親にスターリングローズ号。いかにも晩成型の血統でして、これからも要注意。
 ダノンカモンは福永→三浦という乗替がファンにとって頭痛の種で、結果的にその不安が的中。直線では先頭に立つものの、そのまま押し切れずに優勝馬に交わされるという昨年2着の再現VTRを見ているかのような展開。馬は成長していても人間が成長していないと、こういう不運に見舞われる。相手なりに走る良いお馬さんなので、いつかはタイトルを獲得するはずですが。
 さて、エリザベス女王杯スノーフェアリーJRA史上初の外国馬による国際GI連覇を達成!本当におめでとう〜。というか、参りました。戦前に「スノーフェアリーは昨年ほどの爆発力はないし、日本側も昨年より駒が揃った。はっきり言って連覇はない」などと自信たっぷりにのたもうていた評論家は今頃頭を丸めて反省しているだろうか。
 今回とにかく残念なのは、3歳牝馬最強であろうアヴェンチュラの骨折です。しかも両前脚・・・復帰できるのだろうか。もう引退したほうがいいのではないか。
   1 (1)スノーフェアリー
   2 (2)アヴェンチュラ
   3 (4)アパパネ
   4 (6)ホエールキャプチャ
   5 (17)レインボーダリア
天候:晴 芝:良
優勝タイム:2.11.6(以下、クビ・1・1 1/2・1) ハロンタイム:12.4 - 10.5 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 12.4 - 12.8 - 11.8 - 11.8 - 12.9 - 12.4 上がり3F:37.1
 シンガリ人気のシンメイフジが大暴走。京都でこういうことをやると大番狂わせの可能性が高くなるわけですが(まあ現にシンメイフジが7着に入っているわけですから波乱を巻き起こしたことは確かですね)スノーフェアリーに騎乗したムーアは冷静でした。本当にストップウオッチで測ったのではないかというくらい、ぴったり差し切った。さすがディフェンディング・チャンピオン、さすが世界一牝馬、としか言いようがない。だいぶ消耗したでしょうから、中一週の戦いは回避して香港に向かうのでしょうけど、ジャパンカップでも見てみたいな。
 アパパネは3着。先頭を捉えられそうな脚ではなかったですが、「もう終わった」説を軽く一蹴してしまうあたり、こちらも、さすが、の一言しか出てこない。今日は陳腐な言い方を繰り返しているだけですいません!
 レーヴディソール(11着)は、ともかく無事にレースを終えることができて良かったですよ。しかしライバル(アヴェンチュラ)がこんなことになってしまうと本人も心境複雑でしょう・・・
 今日の2歳重賞。大雨で芝はグチャグチャ。これでは真の実力は測れまい、と思っていたら、切れ味が身上の筈の1番人気馬がこういう馬場を物ともせずに圧勝。恐れ入りました。おめでとう〜。
   1 (1)ディープブリランテ
   2 (10)フジマサエンペラー
   3 (12)マイネルディーン
   4 (3)ジャスタウェイ
   5 (4)エアネド
天候:雨 芝:不良
優勝タイム:1.52.7(以下、3・アタマ・1 3/4・クビ) ハロンタイム:13.3 - 11.9 - 12.3 - 12.9 - 13.2 - 13.2 - 12.2 - 11.5 - 12.2 上がり3F:35.9
 ディープ産駒は母のレベルを考えると戦績が少々物足りない印象があると以前書きましたが、それも大分様変わりしてきて、今回のディープブリランテなどは父親のような大物感も漂わせています。好位にさっと取りつくセンスも良いですし、直線でも岩田Jが追い出しを我慢しているのに先頭に立たんばかりの勢い。その後は御覧の通り、流しているのに一方的な競馬でした。まだキャリア2戦目なのでよくわからないのですが、晴雨兼用・距離不問だとしたら怖い存在です。
 しぶとさが光ったフジマサエンペラーとマイネルディーンとは対照的に、この馬場に完全に良さを殺されたのはジャスタウェイ、エアネド、クラレント(13着)といった面々。今回は参考外として次走で立て直しを図るほかない。