2016-01-01から1年間の記事一覧

O Come All Ye Faithful

Wish you a merry Christmas and happy holidays! 毎年私の好きなクリスマスソングをお届けしています。 これは何年も前にすでに取り上げていたと思いこんでいましたが、そのときは歌詞を載せただけでしたね。

2017年にパブリックドメイン入りする予定の人文系研究者のリスト

例のように、備忘用に。昨年は2016年にパブリックドメイン入りする予定の人文系研究者のリスト - Cask Strength。 まあ、もっと充実したリストを提供してくださる方が例年いらっしゃるのであまり意味はないのですが、2017年は大物が多いので個人的には興奮し…

思ひ知る人に見せばや

ミセバヤちゃんが満開。すでに紅葉が始まっていたよー 昨年の様子はこちら → 心あらむ人に見せばや - Cask Strength 思ひ知る人に見せばや・・・(『更級日記』) そして、よく見ると、来たる春の準備も着々と進めていたのであった。 オレも頑張ろう・・・

ナツツバキの紅葉

お散歩しながら紅葉狩り。 これはオレにしては良い構図で撮れたw さて、今日のお散歩の一番の収穫ですが、この夏椿の紅葉が実に見事でした! 樹皮も花も葉も美しいのに、なぜか日本の古典にはほとんど登場しない。あの「沙羅双樹」の「沙羅」は別の木だよ。…

中田祝夫氏「国語史料探訪十則――わたしの研究の足跡と目的――」

最近twitterで『中田祝夫退休自祝記念誌 聊以録』(勉誠社、1978年)が話題になっていました。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.cr…

全国の書店員、ではなくて、オレが選んだ今だから読みたい20冊

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誤植を見つけるたびにお金をもらえるならば

「誤植発見で一万円」校閲者が書いた本 ・・・また、「赤えんぴつ」シリーズで面白いのが、第1作で本に間違いを見つけた人に懸賞を出すと広告で発表したことです。同書の末尾にも編集部から「五字以上見つけた方に一万円進呈。(先着五名まで)」「略字体は…

特別なフロンテラもらったよ

先月応募したものが昨日届いたよ。赤と白を一本ずつ。 まあ、つまり、この間に安旨ワインの王者フロンテラを10本呑んで応募したということです・・^^; (ちなみに、後日、あと四本届く予定w) さっそく普通のフロンテラ(赤)と呑み比べてみました!が、正…

「臺灣華文電子書庫」の目玉はこれだ

日本時代の出版物など1万冊以上 電子化資料が無料閲覧可能に/台湾 | 社会 | 中央社フォーカス台湾 サイトはコチラ→ 臺灣華文電子書庫 実に素晴らしい。これから増補されてさらに充実することを願います。 なにしろ約14,000点あるということなので、もちろん…

『漢辞海』第四版が掲げる「日葡辞書の読み」の注意点

全訳漢辞海 第四版作者: 戸川芳郎,佐藤進,濱口富士雄出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2016/10/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る [改訂の重点の]第三点は漢字熟語の音読みに『日葡辞書』の読みを加えたことである。我が国中世の作品『…

トックリバチを助けた

少し庭仕事をしようとしたら、一匹の蜂が植木鉢のなかでモゾモゾと動いていました! 綺麗。これ、ひょっとしたらスガル(ジガバチ)じゃないの?!と大興奮。植木鉢のなかでは羽をうまく動かせないのか、浮力を得られないのか、外に出られずに困っているよう…

oreore市(myminicity)が人口3000人に・・!(1日1クリックで救えるオレがいる)

一日遅れで気づきましたが、oreore市の人口が3000人に到達していました! 「おまえまだmyminicityなんてやっているのか・・・!」と驚かれるかもしれませんが、はい、まだやっています。というか、すでに身体に染み込んでいて日課のなかに組み込まれているも…

「君の名は。」に出てくる万葉歌

興味深いツイートを見かけました。実は「君の名は。」は観ていないので本当かどうかはわかりませんが。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; j…

散歩中に「石敢当」(セキガントウ/イシガントウ)に出くわした

近所をお散歩していたら「石敢当」を置いている御宅が・・!貝殻があることにも要注目。沖縄あるいは九州ご出身の方でしょうか(勝手に撮影して申し訳ありません)。 白状しますと、石敢当のことは帰宅後にちゃんと調べるまで何も知りませんでした。 石敢當…

過目抄ブックマーク数9000突破記念(3)

過目抄ブックマーク9000突破記念(1) - Cask Strength 過目抄ブックマーク数9000突破記念(2) - Cask Strength 最後は「これはもっと世間に知られていい」ネタ。まだ1〜3users程度しかブクマされていないものから厳選してお届けします。 Rotoscoped horse on V…

過目抄ブックマーク数9000突破記念(2)

過目抄ブックマーク9000突破記念(1) - Cask Strength (2)はツイートを通じてのクリック数ランキング・トップ10です。1位は現時点で560clicks(「論文の書き方術(番外編)〜査読報告書の書き方,条件付き採録時の回答文の書き方〜」)でした。 以前より繰り…

過目抄ブックマーク9000突破記念(1)

例のように直近1000ブックマーク(8001〜9000)の回顧です。お時間あるときに「こんなネタあったな!」とか「これは見逃していた!」と楽しんでいただければ幸いです。 というわけで、恒例ですが(1)は私がつけたコメントに対してはてなスターがついたものや…

「駐箚」特命全権大使という職名がかっこいい

「あなたは相手側の小間使いなのではなくて、我々の特命全権大使みたいなものなのだから」云々といったメールを出そうと思い、ふと思い立って検索してみたらこんなことが書いてありました。 また、少々古語ではあるが、日本国外務省では「駐箚」(ちゅうさつ…

「木犀の花を米の粉に混ぜて作った蒸物」

金木犀の香りが近所にふわっと漂っていたので見てみたらもうだいぶ咲いていたよ。 すっかり秋ですね。 木犀は我が日本の古典にはほとんど登場しない花です。漢籍に出てくる「桂」(諸説あり。さまざまな種の香木を幅広く指すようで、クスノキ科のシナモンも桂…

大宝元年元日の朝賀の儀で立てられた幢幡の形状

http://this.kiji.is/153778545185177607 『続日本紀』の大宝元年元日条を引用しますね。 天皇、大極殿に御しまして朝を受けたまふ。その儀、正門に烏形の幢を樹つ。左は日像・青竜・朱雀の幡、右は月像・玄武・白虎の幡なり。蕃夷の使者、左右に陳列す。文…

左前に着る古代天皇たち

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続々々・万葉集(衆)議員、橘慶一郎氏

新副大臣に多額の借金を抱えている議員がいるんだけど、大丈夫?/閣僚資産公開制度 - さようなら、憂鬱な木曜日 久しぶりに橘慶一郎氏のお名前を見かけました。自営業をしていたら個人で借入をすることもあるでしょうし、よくわからないのですが、まあ、説…

徐福は孝霊天皇七十二年に来日している

※今日の記事はネタです 「徐福が神武天皇説」は本当? 中国人がシナリオを考えてみた ・・・中国メディア・今日頭条は15日、「徐福は結局、日本人の祖先である神武天皇なのだろうか」とする文章を掲載した。文章はまず、1950年代に香港の学者・衛挺生…

ヒメクグ

毎年見たことのない草を発見するので庭を見回るのが楽しい。今回はヒメクグ。 津軽では方言で「こんべとぐさ」と言うらしい。なるほど、金平糖にそっくりですね。 まるで星空のようだ。 花茎は断面が三角で、緑色でつやがある。先端に花序がつく。花序のすぐ…

「さてさてこの野州はやういかり参らせたよ」

某研究所から某資料館のほうに抜ける道にシモツケが咲いていました。 もうシーズンは終わりかな。「草の花は・・・しもつけの花」(『枕草子』)。和歌にはほとんど出てこないですけれども。 それにしても「和名は下野国に産したことに由来する」というのは…

「陶然亭酒肴目録」

京都高台寺××町の北側にあったという「陶然亭」を紹介している青木正児の文章を読んだことのある呑兵衛も多いことでしょう(「陶然亭」、『華国風味』所収)。華国風味 (岩波文庫)作者: 青木正児出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/05/16メディア: 文庫…

「黄葉の妖精」

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ほととぎすが咲いたよ

タイトルだけ見て「遂にconsigliereもおかしくなったか・・・」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、本当だよ。 ホトトギス属 - Wikipedia この紫色の斑点が鳥のほととぎすの胸の部分と似ていることからの命名。今回庭で見つけた花は本当に綺麗な色合…

忍者の武器「まきびし」の「ひし」の正体

忍者の武器「まきびし」は語構成としては「撒き+ひし」で、「ひし」というのは似たような別の武器の隠語だろうくらいに漠然と考えていました(というか、正直にいえば、深く考えたことはなかった)。 しかし、これは植物の「菱」なのだそうだ。 このたび生…

「或はそうかも知れない。まあそう云うことにしておこう」

目下、注釈のお手伝いをしています。これがなかなか大変です。従来の注釈がいい加減なことを言っているということがわかっても、いざそれを批判して新たな解釈を示そうとすると実際には難しいことが多い。 未詳、未詳・・・というのは学問的態度として妥当だ…