『唐詩概説』

小川環樹唐詩概説』(岩波書店 岩波文庫 2005年)

川合康三氏による補訂・解説つき。漢詩に興味がある人は必携です。一家に一冊備えておきましょう。
結局、この書を三つの別のバージョンで所有することになりました。

小川環樹唐詩概説』(岩波書店 中国詩人選集別巻 1958年)

元版。持ち運びに便利でしたし、このシリーズは『総索引』(同上 1959年)があるために、出版から半世紀たった今でも使えます。
この元版の誤りを訂正したのが、著作集版。

小川環樹小川環樹著作集 第二巻』(筑摩書房 1997年)

唐詩概説』をそのまま収録しているので(3〜187頁)、その筋の人は、この部分をコピー・製本しておいている。私もそうしているのですが、これだとサイズが大きくて携帯するには不便でした。
今回の文庫版で、元版と著作集版双方の利点を取り入れたことになり、これが決定版になるのでしょうね。索引を新たに付してくれれば、なお良かった。ないものねだりをしても仕方ないのですが。