『唐詩概説』
川合康三氏による補訂・解説つき。漢詩に興味がある人は必携です。一家に一冊備えておきましょう。
結局、この書を三つの別のバージョンで所有することになりました。
元版。持ち運びに便利でしたし、このシリーズは『総索引』(同上 1959年)があるために、出版から半世紀たった今でも使えます。
この元版の誤りを訂正したのが、著作集版。
『唐詩概説』をそのまま収録しているので(3〜187頁)、その筋の人は、この部分をコピー・製本しておいている。私もそうしているのですが、これだとサイズが大きくて携帯するには不便でした。
今回の文庫版で、元版と著作集版双方の利点を取り入れたことになり、これが決定版になるのでしょうね。索引を新たに付してくれれば、なお良かった。ないものねだりをしても仕方ないのですが。