巻物入手

 巻子本を(意外に思われるかもしれませんが)初めて入手しました!『東洋文庫日本書紀巻第二十二推古紀』と『東洋文庫日本書紀第廿四皇極紀』(日本古典文学会による複製)です。
 藤枝晃氏は名著『文字の文化史』の第九章「巻物の尊厳」のなかで、

六韜三略虎の巻』以来、武術や遊芸の免許皆伝書は巻物であったらしい。物々しく師匠から授けられた巻物も、戦国の武芸者など、はたして字が読めたのであろうか。歌舞伎の忍術つかいは、免許の巻物を口にくわえると、その魔力によって術がきくことになっている。

講談社学術文庫179-180頁)と述べていますが、やはり有り難味を感じます(桐の箱もイイ!)。
 それにしても、あの巻物を口にくわえて印を結ぶっていう忍者のイメージはいつ頃からあるのでしょうか。