本棚からの一冊

 とある筋から、『pen』誌最新号(7/15)の付録「水墨画とは何か」が面白いということを聞いたので早速買ってみました。

 鑑賞の勘所が簡潔に記述されていてわかりやすい。全くの門外漢なので技法の解説(98〜99頁)とかは勉強になりました。 
 特集「書のチカラ」の方も面白いですよ。49頁の元永本古今集の説明はちょっと困ったこと書いてありますけど。
 36〜43頁の「名作に触れれば、書の魅力が見えてくる」の解説は少し工夫が凝らされていて良かった。ちなみに最初に紹介されている高野切古今集、「散りぬとも香をだに残せ・・・」の歌は第三句が「はるのはな」(春の花)になっていて、これは高野切の独自異文です。他本は「梅の花」。
 西安碑林博物館、いつか行ってみたいですね(54〜57頁)。