毎日王冠 京都大賞典 南部杯・結果――実に痛ましい死

 関西遠征中に行なわれた競馬の結果ですが、月曜の南部杯はかわいそうな結末を迎えましたね・・・
 まずは土日の毎日王冠京都大賞典。伝統ある秋のステップレースがメンバー小粒で我が目を疑いましたが、有力馬の多くはGI直行なのか。思うところなきにしもあらず。
   1 (1)ダークシャドウ
   2 (2)リアルインパクト
   3 (5)ミッキードリーム
   4 (10)エイシンアポロン
   5 (9)セイクリッドバレー
天候:晴 芝:良
優勝タイム:1.46.7(以下、クビ・クビ・アタマ・3/4) ハロンタイム:12.8 - 11.5 - 11.8 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 10.9 - 11.1 - 11.6 上がり3F:33.6
 大阪杯で彗星のように現われてから期待が高まる一方だったダークシャドウが重賞を連勝。おめでとう〜。まだキャリア9戦で、驚異的な成長はこれからも続きそうな感じ。今回なんかも前が壁になりそうな所でぐいぐい捻じ込んでいくような逞しさを見せました。秋天が本当に楽しみです。GI馬リアルインパクトは、1800・古馬と同斤量という不利な条件がありながらも、ぶざまな競馬はせずに安田記念勝ちがフロックではないことを証明。最後少し甘くなったのは仕方なく、1ハロン短縮で反撃可能。
 それにしてもGIIとは思えない前半のドスローペースで、実質的な競馬は最後の600メートルだけ。これではファンも白ける一方なのでは。
   1 (1)ローズキングダム
   2 (4)ビートブラック
   3 (3)オウケンブルースリ
   4 (2)ジャガーメイル
   5 (7)フォゲッタブル
天候:晴 芝:良
優勝タイム:2.24.1(以下、1 1/4・クビ・アタマ・2 1/2) ハロンタイム:12.8 - 11.0 - 11.8 - 12.7 - 12.6 - 12.3 - 12.8 - 12.5 - 11.8 - 11.1 - 11.4 - 11.3 上がり3F:33.8
 京都大賞典ローズキングダムが貫禄勝ち。おめでとう〜。というよりも、このメンバー相手に苦戦するようでは先々に暗雲が立ちこめるわけでして。2着馬と3着馬はこれが今年初めての馬券対象圏内ということで、本レースのレベルは推して知るべし。もちろん、皆休み明けですから一変もあるかもしれませんが、ローズキングダム以外はGIでは買いづらいのではないかと。
 さて、南部杯・・・。東北競馬支援と銘打ってJRAが一肌脱いで株をあげたまでは良かったですが、東北を盛り上げるためのレースで東北のスターホース(岩手三冠馬)が予後不良になってしまうというのは、本当に残酷な運命でした。ロックハンドスター号、安らかにお眠りください。レース後の騎手インタビュー、

芝の切れ目でジャンプしてしまった。返し馬でその部分は見せたのですが…。申し訳ない

かわいそうに・・・。合掌。
   1 (1)トランセンド
   2 (3)ダノンカモン
   3 (7)シルクフォーチュン
   4 (2)エスポワールシチー
   5 (9)ダイショウジェット
天候:晴 ダート:良
優勝タイム:1.34.8(以下、アタマ・1/2・1 1/2・3 1/2) ハロンタイム:12.0 - 10.9 - 11.4 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.4 - 13.1 上がり3F:37.0
 トランセンドは勝ったフェブラリーS、2着に入ったドバイWCともに「内容が伴っていない良績」という評価を下され、見返したい一心だったでしょうね。日本ダート界ナンバーワンであることを改めて証明しました。これで堂々と胸を張って returning champion としてジャパンカップダートに向かうことができます。おめでとう〜。
 エスポワールシチーは主戦の佐藤哲三が例のビービーガルダンの一件で怪我をしてしまっていたのですね・・・とはいえ、今回は乗り替わった松岡が珍しく好判断で積極策をとる。トランセンドに勝つにはあれしかなかったと思うのですが、脚が止まってしまった。かつての王者が苦しんでいます。