「正倉院文書マルチ支援(多元的解析支援)データベース SHOMUS」を使ってみた

 便利なツールが公開されました。
正倉院文書マルチ支援データベースSHOMUSの公開を開始!: 正倉院文書研究会
 大日本古文書に翻刻されている正倉院文書が、正集・続修・続々修・・・等々のどこに実際に収録されているのか、特にそれが断簡としてバラバラになっている場合は、調べることは少し手間のかかる作業でした。
 それが検索で一発で出てくるとは・・・世の中は着実に進歩している。
 たとえば「天平十八年具注暦」(まあこれは年代が明らかなので、普通にすぐにわかるのですけれども、下記説明に際してのわかりやすさの便宜上)をSHOMUSで検索してみると、

 素晴らしい。なお、検索結果では『正倉院文書目録』での該当頁や紙質、どこがどこに接続するのかという情報も一覧できます。


 ともあれ、検索結果をもとに『正倉院古文書影印集成』(八木書店)で該当箇所を確認すればいいだけなので、ほんの1、2分で済みます。

(『正倉院古文書影印集成 一 正集 巻一〜二一』100頁)

(『正倉院古文書影印集成 五 続修 巻一〜二五』154頁。私のこの写真では不鮮明ですが、十三日から十四日に続いています。)