ザクロといえば実ばかりが注目されますが、
なかなか豪華でキレイなんですよ。
それで、ザクロといえば、その実が人肉の味に似る、子を喰らう鬼子母神に仏が生飯を与えてザクロで味付けした、などという民間伝承があるわけですが・・・(この説話に取材した一茶の句があったはずです)
右手にザクロを持つ鬼子母神(きしもじん)像は、釈迦(しゃか)が訶梨帝母(かりていも)にザクロを与え、人の子のかわりにその実を食べよと戒めたという仏教説話が日本に伝わって、できあがった。このため、ザクロは人肉の味がするとして、昔は好まれなかった。
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%AD-766201
でも仏典にはないと思うのですよ。松岡恕庵『袪々言』にすでに指摘されている。
鬼子母神石榴ノコト仏経ニ見ヘス日本ニテコシラヘタルコト也
(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2536483/22)
この話の古い例をご存じの方はいらっしゃるでしょうか。