太陽からの風


大きな「帆」宇宙で広げる

宇宙航空研究開発機構は9日、鹿児島県内之浦町内之浦宇宙空間観測所から「ソーラセール」と呼ばれる直径10メートルの帆のような膜を観測ロケットで打ち上げ、宇宙空間で広げる実験に成功した、と発表した。
 ソーラセールは、ヨットが帆に風を受けて走るように、宇宙空間で太陽光の微小な圧力を推進力にして航行するための装置。同機構はこれまで地上での実験を重ね、昨年夏には直径4メートルのセールを気球で上げ、上空で展開する実験に成功しているが、ロケットでの打ち上げは初めて。

共同通信
!!
SFファンなら、だれもが快哉を叫んだでしょう!
これは、アーサー・C・クラークの名作「太陽からの風」そのものではないですか!
是非とも成功させてもらいたいですね。
それにしても、高校のときはSFばっかり読んでいたのに、ここ二三年は一冊も読んでいないという事実に気づいて愕然としています・・・。数年前ならヒューゴーやネビュラぐらいはちゃんとフォローしていたのに。
でも、やはり昔のSFは掛け値なしで名作揃い。
特にクラークは大好きで、彼の短編は93年当時までに発表されたものは全部に目を通しているはず。つくづくクラークはすぐれた短編作家だと思います。アシモフが饒舌な長編作家なのと対照的に。
クラークの短編作品にはいつも繊細な余情が含まれていて、私が出版社の編集者だったら、例えば「太陽からの風」のあとには数ページ分の空白ページを挿入するという試みをしたいですね・・・。余韻をそこで楽しむ、というか。
もちろん、『幼年期の終わり』とか『都市と星』とか『楽園の泉』といった長編もオススメ。(「遭遇」ものは好あまり好みにありませんが・・・。『2001年』はその哲学も含めて素晴らしいけど、続編や『宇宙のランデヴー』は、やや退屈でした)
またSF読みたくなってきました!