マーチS 高松宮記念・予想

春の嵐を思わせる波乱含みのマーチS。本命党の人は見向きもしないレースでしょう。今年は意外と(と言ってはこのレースの主催者に失礼かも)粒揃いのメンバーに目がひかれますね。結構楽しみです。
  ◎ ハードクリスタル
  ○ レマーズガール
  ▲ サカラート
  △ ユートピア タイキエニグマ サミーミラクル カフェオリンポス
何度も申し上げる通り、こういうハンデ戦は能書きがあまり意味ないので・・・。ただ、本命視するハードクリスタルの56キロは、ラッキーですね。G1級には歯が立たない分、知名度も低いと思うのですが、先行差し型の良い脚の持ち主です。
レマーズガール(牝)に55キロはちょっと酷ですが、クーリンガーに半馬身まで迫った前走の名古屋大賞典がブラボー、の一言。しかも、こういう馬に江田照男騎乗ですから、これは何かありますよ。ちなみに父の Defrere というのは、あのデヒアDehere)の全弟です。紛らわしいですね。
半弟のヴァーミリアン(母スカーレットレディ、母父サンデーサイレンス)に続いて、サカラートもここら辺で重賞を狙えるほど本格化したのではないかと、そう睨んでいます。
ヒモは手広く。ユートピアは、57くらいだったら◎か○でした。タイキエニグマは条件戦を抜け出たばかりなのに、なぜか妙に人気を集めているので、あまり買う気が起きません。当日の気配にもよりますが、いとも簡単に飛んじゃいそう。
さて、ついに春のGI戦線開幕ですね。今年大きく飛躍する馬は果たしてどれか。
  ◎ ゴールデンロドリゴ
  ○ カルストンライトオ
  ▲ プレシャスカフェ
  △ ウインクリューガー タマモホットプレイ
悩んだ挙句、三強の一角、メイショウボーラーは切ります。1600以下のダートなら、もう日本に敵はいませんが(だからこそドバイに遠征してもらいたかったけど)、よく考えたら、芝に関しては、第一線の古馬を相手にしていい所を見せたことがない。速いのは確か。しかし、現在の短距離路線、カルストンライトオといい、ゴールデンロドリゴといい、老いてなお元気な方々ばかりです。
そのゴールデンロドリゴで勝負。前走・前々走と二桁着順。しかし、前々走(シルクロードS)は道中に不利、前走はスタートの躓き、というわけで敗戦は問題視する必要がありません。しかも今回は、メイショウボーラーカルストンライトオが激しい先行争いをして消耗するのは確実なので、後方待機馬の出番。中京で2勝、2着1回の中京巧者が、ついにこの大舞台で初の戴冠、というシナリオが見えました。
消耗するとは言っても、カルストンライトオは天下の至宝です。前走の阪急杯は海外遠征帰り二ヶ月ぶりのレース、59キロ、と完全に不利な状況で、あわや逃げ切り。今回は、叩き良化、斤量も2キロ減の57キロ。スプリントGI連覇も射程圏内。
プレシャスカフェは前走、着差以上に楽々勝ったという印象が強いので、ここでも勝ち負けぐらいは行くと思うのですが、上位を争って当然のレースで大ポカを二回ほどやっているというのが、信頼性という点で心配です。人気が出過ぎているし。
ウインクリューガーは、後ろからの追い込みを完全に習得したのならば、ここは要注意(吉田稔鞍上)。タマモホットプレイは、何となく。メイショウボーラーと違って、一応古馬相手にG2タイトルを獲っていますし、本田Jの乗り方に興味津々。軽視してはいけないでしょう。
ところで、クリノワールドの半姉はテンシノキセキでして、ここのコースレコード保持者(1.06.9)。お姉さんのような強いスプリンターになれるといいですね!