「益田勝実の仕事」
しばらく新刊をチェックしていなかったので気づかなかったのですが、
遂に著作集が出ましたか。文庫なので手軽に買えるし、ありがたいことです。全5巻のラインナップは、
1 説話文学と絵巻 炭焼き翁と学童/民俗の思想ほか
2 火山列島の思想 歌語りの世界/夢の浮橋再説ほか
3 記紀歌謡 そらみつ大和/万葉の海ほか
4 秘儀の島 神の日本的性格/古代人の心情ほか
5 国語教育論集成
この第2巻が第1回配本なのでお間違いのないように。
『火山列島の思想』と『秘儀の島』が業績として広く知られていますし、学生の時分に読んで深く感銘を受けた論文集として個人的にも好きですが、おそらく今後も参照され、引用され続けるのは、むしろ『説話文学と絵巻』と『記紀歌謡』の方ではないかと思います。