学界でのトラブル・承前

 参照:壮絶な恨み節 - Cask Strength
 今回は特に固有名詞を伏せ字にする必要はないですかね。某研究書の「跋」の一節です。

説話研究者の或る人が、彼の論文末の注の中に、私の名前をあげ、論文名をあげて、私が霊異記本文の然かじかの部分を読み間違へて判断してゐると書いてゐた(同志社大学、研究会報、昭和47年1月)。大分たつてその記事に気がついた私から彼に、私のその論文の何頁何行目のことかを知らせて欲しいとの便りを出した。折返へし彼から、あなたの論文をよく読まずにあのやうな事を書いて悪かつた、と言ふ返事が来た。私の被害は公的にはその儘になつてゐる。訂正の文面を載せると言はれたその雑誌は、今に至るも私の手許に送られて来てゐない。このやうな人のために、新・日本霊異記でも書かねばならない時代なのかも知れない。