美しい国の文化行政

 井原西鶴の筆跡が残る懐紙や近松門左衛門浄瑠璃本など、大阪府中之島図書館(大阪市北区)が保管する古典資料が、危機にさらされている。
 劣化防止用書庫の空調機が10年余り前に故障したが、財政難の府が設備更新を認めないからだ。現時点で影響は見られないが、今後、損傷が出る可能性があり、担当者は「早く空調設備を取り付けてほしい」と嘆いている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070223i201.htm

 貴重書を扱うにあたって特に注意が必要なのは虫害(シバンムシとかシミとか)なので、虫干し(暴涼)さえ定期的に行なっていれば、何とかなるとは思うのですが、空調設備を直せないほど金がないなら、ちゃんと燻蒸とかしているのかどうかすら怪しいので、心配です・・・。10年以上も放置とはひどすぎませんか。
 「美しい国」作りを標榜するなら、国はこういったところに補助金を出してもいいだろう。そんなことをやっていったらキリがないというのも理解はできるのですが。