合格の報に接して、代わりて心をよむ

 孟郊の詩「登科後」(『孟郊詩集校注』154頁)の語句を一箇所だけ変えたパロディ。

昔日齷齪不足誇
今朝放蕩思無涯
春風得意馬蹄疾
一日看尽東京花

――昔あくせくと勉強したことは自慢するに値しない。今朝は心もほしいまま、思いは限りなく広がっていく。春風の吹くなか、大いに満足して、馬の歩みも軽やか。一日で見尽くしてしまったよ、東京の花を。