フェスティバル購書記(2)
昨日予告した漢籍編。
- 富寿蓀選注『千首唐人絶句』上・下(上海古籍出版社)
宋・洪邁『万首唐人絶句』と紛らわしいですが、これは現代の選集。
注釈は簡素で特に見るべきものは少なそうな印象ですが、本書で一番便利なのは【集評】欄でして、詩話・随筆・選注本などに見られる評語を作品ごとに集成していて一覧できるのが良い。個別のものとは別に、下巻巻末には「唐人絶句輯評」(「溯源与弁体」「唐絶句概説」「作家与作品」「絶句之特点与作法」)という総論的な評語を集めていて、これも腰を据えて読みたい。
- 程湘清主編『隋唐五代漢語研究』(山東教育出版社)
論文集。収録論文は以下の通り。まあとにかく、古いところでは楊樹達・裴学海、そして呂叔湘・程湘清・何楽士、この辺りの名前が出てきたらチラとでも中身を覗いておくべき。