公卿補任年表をウェブで

 Preceden Timeline Maker: Create a Professional Timeline in Minutes この無料タイムラインサービスを知ったのは、@min2flyさん(http://twitter.com/min2fly)の労作↓からでした
 図書・図書館史:近代日本の出版流通環境の整備と読書国民の誕生 | Preceden
 公開設定をすればオンラインで誰でも閲覧できるというのが良いですね! @xuetui先生の 中国近代学者 | Preceden もあります。
 それで思い立ったのですが、どなたか『公卿補任年表』の補足を作成しませんか?毎度のことながら「言いだしたオマエがやれ」と言われかねないのですが、日付の補訂などの作業も絡んでくるので、専門家でないと難しいのではないかと。

公卿補任年表

公卿補任年表


(ノドの部分がもはや危ないのでスキャンではなく写真で。紫色の線は藤原氏、茶色はそれ以外)
 まず本書を引いてから国史大系本で確認するという手順をとっている人は(私も含めて)多いでしょう。非常に重宝しております。
 本書の収録範囲は大宝元年(701年)から承久三年(1221年)までなので、それ以降のタイムラインを作成するというのはいかが。貴族の名簿なのですから、承久三年つまり承久の乱の年までを範囲としたのは政治史の側からいえば見識といえます。しかし、文学を勉強している側からすると中世を通してタイムラインとして可視化されたら便利ではないかと。
 たとえば、先般刊行された大著『公家事典』(吉川弘文館、2010年)にもこのような試みは、残念ながらなかったのですが、あるいはどこかですでにこのような年表が発表されているかもしれません。その場合は御教示をお願いいたします(なにぶん不勉強なので)。
 また、中国史を専門となさっている方なら、たとえば宰相表などをこれで作れば見やすくなるかも、です(言うは易し)。
 そうでなくてもいろいろと活用できそう。