「にっぽんの布を楽しむ〜訪ねて・ふれて・まとう〜」

 自分の備忘用の記事。毎週火曜日。
 Eテレの「趣味Do楽」で今月から始まったシリーズ「にっぽんの布を楽しむ〜訪ねて・ふれて・まとう〜」の第1回「さらりと透ける<麻> 」を拝見しました。今回は、福島県昭和村でのからむし(苧麻・青苧)の栽培、収穫、そして苧績みから機織りまでを紹介していたセグメントが素晴らしかったです。
 福島県昭和村 昭和村を知る
 なお、「織姫」と称する、からむし織の研修生を募集しているのも興味深かった。 約一年間。受講料は村が負担。 http://www.vill.showa.fukushima.jp/pdf/top-karamushi2014.pdf
 それはそうと、「桜麻の 麻生の下草 露しあれば 明かしてい行け 母は知るとも」(『万葉集』巻11・2687)――「麻生」の原文の漢字表記は「苧原」――そのからむしを初めて見ることができた。歌の情景を理解できたのが少し嬉しい。
 いわゆる麻を「ナガユフ」(長木綿)、からむしを「ミジカユフ」(短木綿)と呼ぶこともあったようだ(仁和寺本『万葉集註釈』所引『筑紫風土記』)。