平安時代中期(〜三条天皇)までの皇室を調べるための便覧『皇親譜略』『椒庭譜略』

 書斎を片づけていたら、紙焼きにしていた塙保己一皇親譜略』『椒庭譜略』が出てきました。懐かしい。

 皇族(臣籍降下の者も含む)の略歴を諸書から引用したものです。範囲は三条天皇まで。『椒庭譜略』の「椒庭」の意味については漢和辞典でもひいてみてください。
 こういった便覧はちょっとした調べものをするにあたって大いに力を発揮するのですが、あまり世の中に出回っていなかった(稀覯本というわけでもないと思うのですが)。ところが、今回改めて検索してみてびっくり。早稲田の古典籍データベースが公開していました。
皇親譜略. 第1-8 / 検校保己一 抄
椒庭譜略. 第1-7 / 検校保己一 抄
 伝記資料としては今の研究水準には遠く及ばない本ですが、そのためにかえって教員から本書の存在を教わっていない学生さんたちもいるかもしれません。せっかくだからダウンロードしておくといいよ。
 そういえば、この引用書目と索引を作ったはずなのですが、それはまだ見つからないですね。なにかの参考になるかもしれないので、もし見つかったらアップロードします。