府中牝馬S 秋華賞・予想

いつまで経っても牝馬重賞路線が未整備のままなので、牝馬限定レースは、たとえGⅢレベルであってもメンバーが揃って見ごたえ十分です。
・・・実は重賞よりも、5Rの新馬戦が今週の東京開催の目玉である件について。

府中牝馬ステークス 東京・1800メートル 3歳上牝・GⅢ 15:30発走

  ◎ レクレドール(8枠15番)
  ○ ヤマニンアラバスタ(5枠10番)
  ▲ オースミハルカ(1枠2番)
  △ チアズメッセージ マイティーカラー ダンスインザムード
今回は積極的に「これ!」と推す馬がいないので、消去法でこうなりました。
レクレドールは、今回も出走するマイネサマンサミスパスカリ・マイティーカラー辺りの後塵を拝したマーメイドSを除けば、着順は悪くても、だいたい0.5秒以内に収まっていて、大敗は喫していないという安定感。前走では、後に札幌記念を制することになるヘヴンリーロマンスをクビ差おさえての勝利、これは高く評価したい。血統的にもそろそろ本格化です。
ヤマニンアラバスタも、ここなら勝ち負けぐらいはあるはず。東京コースのオークスでは0.6秒差の3着。もともと地力はあるし、左回りは前走・前々走の新潟競馬を見てもわかる通り、得意としている(右回りが苦手、と言うべきか)。重賞勝ちのある有力牡馬たち数頭を蹴散らした新潟記念は圧巻でした。
内枠を引いたことで、積極的な先行策が期待されるオースミハルカが単穴。距離も適性にぴったりだし、去年の再現もありうる。
ちょっと面白そうな馬が一頭。マイティーカラーです。重賞の経験はほとんどなくて、実績は見劣りしますが、その唯一の重賞挑戦(マーメイドS)では、レクレドールメモリーキアヌといった連中に先着しているし、5歳だというのに、まだ底を見せていない感じ。東京競馬は初挑戦ですが、トニービン産駒ですよ。
秋華賞 京都・2000メートル 3歳牝・GⅠ 15:40発走

シーザリオもいないし、二強対決、と言われるのは仕方ないか・・・。ただ、最初のコーナーでゴチャゴチャするから、何が起こるかわかりませんよ。
  ◎ エアメサイア(5枠10番)
  ○ ラインクラフト(3枠5番)
  ▲ デアリングハート(4枠8番)
  △ エイシンテンダー レースパイロット オリエントチャーム
どっちを頭に据えるか、ほとんど論は出尽くした感が。詳しくは競馬新聞や評論家の言うことを聞いてください。あとは直感。
ただ言えることは、前走でも明らかなように、ラインクラフトの、あの行きたがる性格は2000メートル向きではない。マイルまでなら絶対的スピードで押し切れるでしょうけどね。自在な競馬ができるエアメサイアにしてみれば、後ろからラインクラフトという目標をマークしながら追い込むことができるので、やはり有利だと思います。
3着の予想が悩ましいところで、考えた挙句、桜花賞3着・NHKマイルカップ2着のデアリングハートで行こうと。重賞獲りはまだなく、どう考えても距離延長はプラスに働きそうにないですが、粘って3着ならアリではないか。強力な先行馬が何頭かいるので、状況の厳しさは変わらないとしても。