Phar Lap号の死因:砒素中毒

AFP配信の記事より。Yahoo!のトップニュースにもなっていましたね。

Tests have proved that Australia's greatest racehorse Phar Lap was poisoned by arsenic in the United States in 1932, scientists said Thursday.

 Phar Lap 号が謎の死を遂げてから75年、死因が特定されました。ずっと前から疑われていた通り、砒素中毒ということで最終決着。今まで究明できなかったのは、剥製作業に際して砒素が用いられたためだったのですが、今回の検証で、生前に体内に取り込んだ(死因となった)砒素と、剥製時に用いられた砒素を区別できたそうです。
 今年の初め、Phar Lap 号の調教師のノートが公表され、ストリキニーネと砒素を使った自家製興奮剤を日常的に与えていた事実が明らかになったことで、「ギャングによる毒殺」という陰謀説にも終止符が打たれることになりそう。ですが、ストリキニーネは興奮剤として効果があったとしても、砒素にそんな効能はあるのでしょうか。
 ちなみに、Phar Lap 号の全姉 Fortunes Wheel 号は、ニュージーランド競馬史上初、現役で殿堂入りした名牝 Sunline 号の六代祖にあたります。南半球牝系血統の奥深さを感じさせます。