天皇賞(秋)・結果

 2000メートルのレースなのに前半2回も10秒台のラップがあり、逃げたシルポートのスタート1000メートルの入りは56.5秒!「サイレンススズカに跨っていると勘違いしているのでは?」とか「1400メートルと勘違いしているのでは?」という当然の疑問を蛯名にぶつけたくなるところですが、結果的にこれが問答無用の消耗戦を招いて、スピードも持久力もある馬がちゃんと上位に来るという結果に。
 例年より速い時計が出やすい馬場だったとはいえ、11着のシンゲンですら1.57.7。全員力を出し切ったといって過言ではないでしょう。あまりにも厳しい展開のために、メイショウベルーガ号は、靭帯断裂という競走馬生命が絶たれるような大怪我をしてしまうわけですが・・・。おかげで、無事に乗り切った馬たちの、ジャパンカップ有馬記念での反動も心配されるところ。
 ついでに苦言を一つ。外国人騎手。トーセンジョーダンとピンナ、ダークシャドウとベリーは今までにコンビを組んだことがあるからともかく(それに、福永がトゥザグローリーを選んだのかも知れない。事情は不詳)、ローズキングダム(10着)の後藤(前走は京都大賞典1着。文句なしのレース)→メンディザバル(失礼ですが、どちら様ですか?)という乗替は一体何だったのでしょう。誰かが後藤に詫びを入れに行ったほうが良いのでは。
   1 (7)トーセンジョーダン
   2 (2)ダークシャドウ
   3 (6)ペルーサ
   4 (1)ブエナビスタ
   5 (10)トゥザグローリー
天候:曇 芝:良
優勝タイム:1.56.1(以下、1/2・1/2・3/4・1 3/4) ハロンタイム:12.5 - 11.0 - 10.8 - 10.8 - 11.4 - 11.8 - 12.0 - 11.9 - 12.1 - 11.8 上がり3F:35.8
 それはともかく、勝ったトーセンジョーダンは本当におめでとう〜。アルゼンチン共和国杯勝ちやAJCC勝ちがあって、こういうタフネスが要求されるレースは望むところでした。今回はピンナの仕掛けどころの判断も良かった。上で触れた通り、札幌記念の時の鞍上であった福永(今回はトゥザグローリーで5着)は何を思っていたか。ついでに言うと、2着のダークシャドウ大阪杯以来福永が乗っていた馬。
 ジャンポケ産駒は本当に東京が強くて、さすが故トニービン号の直系だと感慨もひとしおです。
 ブエナビスタは4着に敗れてGI連対数記録の更新はなりませんでしたが、これは仕方がないでしょう。以前のような爆発力は影を潜めているものの、この記録で「衰えた」はかわいそう。距離が延びるジャパンカップ有馬記念では巻き返しがありますよ。