虎の瞳孔


長沢蘆雪といえば、円山応挙の弟子で、旅をしながら各地に絵を描き残しましたが、そのうちの一つ、紀州串本の無量寺の「虎図」が目に入った。
注意して見てもらいたいのですが、瞳孔が猫みたいに針状になっています。
同じ猫科だから、虎も明るい場所では瞳孔は猫みたいに針状に収縮すると思ったのでしょう(正解:虎の瞳は円形のまま収縮する!)。こういう例は、結構多い。
では、実際に虎を目にする機会が多かったであろう朝鮮半島の画家は、正しく画いているのか、というとそうでもないらしい

http://leeba37.hihome.com/corea1.htm

この「竹虎図」の作者は、奇しくも蘆雪と同時代ですね。