チューリップ賞

本番と同じ条件のトライアル(案の定、関東から下ってくる馬はいなかった・・・)。日経のコラムがおもしろい事実を指摘していました。チューリップ賞が重賞に格上げ(1994年)されて以降、全勝馬がこのレースを取ったことがないと。検証してみたら、本当ですね。記憶に新しい二年前のスティルインラブ号(2戦2勝)は圧倒的一番人気を背負いながらもオースミハルカに届かず、あのファレノプシス号(3戦3勝)も当レースは5着に終わっています。周知の通り、彼女たちはその後の本番では雪辱するわけですが、なんとも嫌なジンクスです。こんなジンクスは一刻も早く打ち破ってもらいたいですが、こういう傾向があるのも、十年一昔に比べて競走馬の層が厚いこと、このレースを明確な目標に据える馬が増えたこと、が原因でしょう。だとすれば、突出した馬がいない今年のチューリップ賞も、“予想”の観点からすれば、全勝馬エイシンテンダーディアデラノビア)は最高でも○止まり!
  ◎ ハギノコマチ
  ○ エイシンテンダー
  ▲ ディアデラノビア
  △ オリエントチャーム ダンツクインビー
穴狙い。◎ハギノコマチは去年の阪神JF以来ですが、あのときは、わずか2戦目、しかもスタート出遅れという不利を跳ね返して4着。はっきり言って、天賦の才があります。阪神JF組は、着順も問題になりません。不安らしい不安といえば、枠です・・・。
○と▲は、全勝馬で分け合う。エイシンテンダーは、とにかく菜の花賞での完勝を見届けた瞬間、「クラシック馬だ!」おそらく少なからぬ人が私と同じ感想を持ったでしょう。ペニーホイッスルや、グランドエナジー辺りに先着したのは大きいです。ここですんなり勝っちゃったりしたら、桜花賞では◎打ちます。
ディアデラノビアはピッチ走法が特徴的な、鬼脚の持ち主。阪神の1600は新馬戦のときに経験しており、アンカツ騎乗ということで期待したいのですが、それにしても体格が小さい!410キロ台?明日はどう考えてもパワーを要する悪い馬場なので、それがどう影響するか。エイシンテンダーより評価を落としたのも、その点が大きいです。外枠だから馬群にもまれることはないだろうけど。
池江厩舎が送り込むオリエントチャームは、ゴールドアリュール号の全妹。とにかく前走のこぶし賞の圧勝ぶりが目に焼きついていて。相手強化のここではどうかな、という不安もあり、しかも井崎センセイの◎と聞いて、二の足を踏みましたw
ダンツクインビーは前走の1800(小倉)を勝利した勢いを持ち込みたい(前走1着馬は、成績がいい)。スペシャルウィーク産駒だし、応援したいですね。あと、オリエントチャームに勝ったことがあるエリモファイナル辺りも注目馬です。