室町時代に報告された「化石」の発見例

陸前高田市海と貝のミュージアム(戸羽親雄館長)は、七月一日(金)から特別展「アンモナイトのすべてその出現から絶滅まで」を開く。同市内などで採取された、地球の歴史を物語るアンモナイトやオウムガイの貴重な化石を公開するもので、東北大学総合博物館の学術協力を得ての開催。現在、公開に向けた準備作業が着々と進んでいる。
 同市を含む北上山系(南部北上古陸)は、アンモナイトが出現したおよそ四億年前から絶滅したとされる約六千五百万年前まで、各地質時代の化石がすべて見つかる国内唯一の地域といわれる。

http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?modekiji_zoom&cdnws553) T氏、情報ありがとう。


吉田神道の大成者、吉田兼倶による、日本書紀の第一巻・第二巻(神代上・神代下)の注釈書『日本書紀神代巻抄』(『兼倶本 宣賢本 日本書紀神代巻抄』続群書類従完成会、1984年)を以前読んでいて、面白い箇所を見つけまして。

昔ハ此世界皆海中ニテ、比叡山マテ潮カサスソ、今モ叡山横川ニハ、石ニ貝カトリツイテアルソ  (230頁)

昔、世界は海中に没していて、比叡山まで海水が満ちていた。今(15世紀)も横川 *1 には、石に貝が付着している。
これ、化石のこと(アンモナイトかどうかはさておき)ですね。今でも出土しているかどうか。

*1:京都府滋賀県の堺、比叡連峰の北端