馬関連トピック

例のように、競馬関連ニュースに短くコメント。

17日、日本軽種馬登録協会は2004年に供用停止した種牡馬を発表した。死亡したノーザンテーストジェイドロバリーアイネスフウジン以外では、89年度代表馬イナリワン、北関東の雄カヌマオペラオー、岩手県が生んだ怪物トウケイニセイなどが種牡馬登録を抹消していたことが明らかになった。
なお、2005年供用予定の種牡馬サラブレッド367頭で、前年比21頭減。ちなみに10年前の1996年には、711頭が種牡馬登録を行っていた。また、サンデーサイレンス種牡馬は57頭になり、全体の26.5%であることも明らかになった。

「全体の26.5%」とは・・・。多いとは承知していたけど、ここまでとは夢にも思っていませんでした。吉沢譲治氏が、普段からあれほど口をすっぱくして警告しているのを、馬産界は聞いていないのでしょうか(「馬耳東風」とは、まさにこのこと!)。10年、20年単位で、この弊害は必ず生産界を直撃します。極論を言うようですが、今のうちにSS系の種牡馬の約半分でも世界各地に輸出すべきですね。海外競馬の発展に貢献することにもなるだろうし。
前々から主張しているように、トウカイテイオーメジロマックイーンといった、世界的に見ても貴重な血統の種牡馬をフル活用すべきなんですよ。それは、彼らが My Babu 系という理由だけでなくて。メジロマックイーンの五代血統表を御覧になってください(http://f12.aaa.livedoor.jp/~gotohell/frame-mejiromcqueen.html)。Raise a Native は言うまでもなく、Hail to Reason もいない、Northern Dancer の血すら一滴も入っていない。こんな種牡馬、今では骨董品屋でしか探せませんよ。

現地時間19日、米・アラパホーパーク競馬場で行われた未勝利戦で、サンデーサイレンスの仔エイシンマサムネ Eisin Masamune産駒サンデーロメオ SundayRomeoが優勝した。(中略)
初年度産駒となる現2歳馬は14頭おり、今回の勝利が同産駒の初勝利となった。

上、馬名表記に誤りがありますが、原文(netkeiba.com)ママです(Eisin → Eishin SundayRomeo → Sunday Romeo)。エイシンマサムネ号については、すでに当ブログでも取り上げましたので参照を乞う(http://d.hatena.ne.jp/consigliere/20050407)。おめでとう〜。しかも、"Eishin Masamune became the first North American-based son of Japanese legend Sunday Silence to sire a winner." だそうですね(news.bloodhorse.com)。サンデーサイレンスも、故国での、自身の孫の初勝利を静かに祝福していることでしょう。

現地時間21日、昨年の英ダービー(英G1)を制したノースライト North Light(牡4、英・M.スタウト厩舎)が、右腰の骨を疲労骨折したため現役引退。種牡馬入りすることとなった。繁養先は未定となっている。

この馬がダービーを制したという記事を読んだとき、「え?ノースフライト?」と我が目を疑った思い出があります。もちろん、我が目の方がおかしかったのですがw 腰骨を骨折ですか?珍しいのではないでしょうか。・・・これから種牡馬入りした場合、大切な「お勤め」があるわけですが、それに支障がないように祈ります。

Kingmambo, whose arthritic condition in his lower neck forced Lane's End Farm to go easy with him, is through covering mares this year at the Versailles, Ky., farm. (中略)
His total for the year is 36 mares.

キングマンボ号は、2月に足を怪我してしまって以来体調不良が続き、結局、今年度の種付け頭数は36頭のみに終わりました。このうちの何頭が実際に懐妊するか分かりませんが、セリにかけた場合、産駒の値段は天井知らずになるでしょう。
締めくくりは、南関東公営の新馬戦、川崎(14日)1Rに出たキングトルネード。失格で降着しちゃいましたが、将来ビッグタイトルを獲る、と予言しておきます。
追記
前回の競馬トピックに書いたつもりでしたが、書き忘れていたようで。実は、先週、シーチャリオットが骨折!そして、立て続けにケンタッキーダービーGiacomo が骨折!・・・二頭とも現役続行のようですが・・・。過密スケジュールが遠因ではないかと。