西遊記

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200511/gt2005110101.html

深津絵里なら適役ではないでしょうか。私としては、夏目雅子マチャアキ西田敏行岸部シロー版「西遊記」(主題歌はゴダイゴ)がやはり思い出深いです。とにかく、掛け合いや合間のショートコントが最高に面白かった。CGや特殊効果も結構だけど、あの雰囲気をもう一度再現してもらいたい。
原作『西遊記』といえば、今年は痛い目に遭いました。春先に、「嘘だろ?」と目を疑う廉価で古本屋にてセット販売されていたのは、岩波文庫版『西遊記』(全十巻)。京劇の写真がカバーに使われている、例のやつです。

小野忍訳『西遊記』(1)〜(3)(岩波書店 岩波文庫 1977〜1980年)
中野美代子訳『西遊記』(4)〜(10)(岩波書店 岩波文庫 1986〜1998年)

即座に購入。心を躍らせて帰宅したのですが、その同日に、なんと中野美代子氏が、かつて小野忍氏が担当した『西遊記』(1)〜(3)の新訳を手がけて出版している事実が判明。しかも、その後、ご自身の手になる第4巻以降についても改訂を加えたものが出続け、結局、改版全10巻が6月に完結。

中野美代子訳『西遊記』(1)〜(10)(岩波書店 岩波文庫 2005年)

みなさまも、これから古本屋で『西遊記』をご購入の際は、それが旧版なのか新訳版なのかを、念のために確認してから注文するのがよろしいかと。読んでみると小野訳も味わいがあって、個人的には好きなので、絶版になってしまった旧版(1)〜(3)が買えたのは(今にして思うと)幸運でした。