「やまとうた一千年」展

11月27日が最終日。ギリギリ滑り込みました・・・開催期間中にレポートしないと、意味ないですよね。すいません。orz 最終日の前日に「明日が最終日だけど」と教えてくださったYさんに感謝。
同じ展示ケースのなかに定家書写の三代集が揃いぶみしていたのも圧巻でしたし、隠岐新古今和歌集やら熊野懐紙やら宗達下絵の色紙帖やら、それほど広くないスペースに、目を見張るばかりの逸品が鎮座していて、何度もため息をつきました。
美しい古筆切も多数展示されていて、どれも印象深かったのですが、不思議と心惹かれたのは下のもの。写真ではなく本物を目にしたのは初めて。

重要文化財 継色紙 伝小野道風

めつらし
きこゑなら
なくにほ
とゝき

こゝらのとしの
あかすも
あるか

色調といい、仮名の配置といい、えもいわれぬ魅力をたたえています。歌は、古今集の、

   夏
めづらしき 声ならなくに ほととぎす ここらの年を 飽かずもあるかな

珍しい声ではないのに(聞き慣れた声なのに)ほととぎすというのは、多くの年を経ても聞き飽きないものだなぁ・・・