逝く者は斯くの如きか、昼夜を舎ず。

ここのところバタバタしていて更新していませんが、大晦日の挨拶ということで・・・。今年は、世界的にも、個人的にもいろいろあった年でした。みなさまの格別のご厚誼に感謝いたします。来年も幸多い一年になりますように。
巷のブログ界では「今年の10大ニュース」や、それに類する記事が大流行ですが、そのひそみに倣って、「世間的にはどうなの?でも個人的には印象に残った、トピック別ニュースあるいは体験談(厳選1個)」とでも題して *1

  • [酒] David Robertson が自作のヴァッテッドウィスキーのレシピを公開

ブレンドにせよヴァッテッドにせよ、配合するウィスキーの比率は企業秘密なわけです。それを公開しちゃうのですから、これはトンデモない企画ですよね。詳細はコチラ→Jonmarkandrobbo |
現在までに発売されているのは、"The Rich Spicy One" "The Smokey Peaty One" "The Smooth Sweeter One" の三種。一番美味しかったのは "The Rich Spicy One" かな。レシピは以下の通り。(銘柄・ヴィンテージ・比率・樽の種類)

GLENROTHES(1997) 9.9% 1st Fill Spanish Oak Sherry Butt
GLENROTHES(1998) 10.1% 1st Fill Spanish Oak Sherry Butt
TAMDHU(1986) 9.9% 1st Fill Spanish Oak Sherry Butt
TAMDHU(1993) 10.4% 1st Fill Spanish Oak Sherry Butt
TAMDHU(1996) 9.3% 1st Fill American Oak Hogshead
TAMDHU(1997) 20.8% 1st Fill Spanish Oak Sherry Butt
TAMDHU(1998) 9.9% 1st Fill American Oak Hogshead
HIGHLAND PARK(1997) 9.9% 1st Fill American Oak Hogshead
BUNNAHABHAIN(1997) 9.8% 1st Fill American Oak Sherry Butt

ウィスキー好きは、最終的には、特製ヴァッテッド(ブレンド)ウィスキーを自ら作るというところに行き着くそうです。私はまだその境地に達していませんが、そのときのための参考になりますね。

  • [馬] オーストラリアの種牡馬 Dubai Excellence 号は「偽者」だった!本物はウクライナに。

血統登録証明書の信頼性を根底から揺るがしかねない大事件でした。
詳細はコチラ→http://www.thoroughbredinternet.com/newsmore.html?Id=7468  http://www.thoroughbredinternet.com/newsmore.html?Id=7707
陰謀学会会員に召集をかけるところでしたが、単純な配送ミスということで決着。それにしても、種付け前に発覚して、本当に良かったですね。
以前なら、サラブレッドの個体認識は、毛色、顔の白班、どの脚に靴下を履いているか、などの外見的なものに完全に依存していたので、こういう事件は、実は密かに横行していたかもしれません・・・。
ちなみに Dubai Excellence は Dubai Millennium の半弟。父は Highest Honor。母方に Northern Dancer の血が入っていますが、基本的に日本では馴染みの薄い血統なので、オーストラリアから輸入しても良いのでは?それほど高い買い物にはならなさそうですし。

カラスコって誰?という方もいらっしゃるでしょうが、新規参入した楽天ゴールデンイーグルスの「第3」のマスコットです。詳細はコチラ→http://www.rakuteneagles.jp/html/fan_entertainment02/mascot/carrasco/index.html
前々から、こういうアンチヒーロー的なマスコットは絶対にウケる、というのが持論だっただけに、先を越された(別に、どこに提案したというわけではないですが)という感じで、悔しさは隠せないw 
自分のことを鷲だと思い込んでいるという設定も可愛いし、プロレスに参戦したり、カートの大会に乱入したりと、かなりマルチなタレント。でも、芝の上でバイクやカートを乗り回すのはやめさせた方がいいと思いますw

国立国会図書館所蔵古活字版図録』(汲古書院 1989年)について、かめいたかし(亀井孝)氏は、こんな「宿題」を出しています。(かめいたかし『ことばの森』吉川弘文館 1995年。193頁)

もとのすじに戻って、さて最後に、あえてかかるわざのおこがましきにかえりみず、一般にむけて一つ問題を課しておきます。すなわち、じつは「解題」のうちに例外としてそのままにはいただきがたい一項あり、それは『四河入海』についてのくだりです。二つほどの訂誤といささか精核を逸している記述の補修とをもって、いっそう的確な形へ繕ってみてください。

一箇所(これは二箇所、と数えるのかな?)は容易にわかるんですけどね。時間があるから是非とも挑戦したい!という方は、『国立国会図書館所蔵古活字版図録』の49頁を御覧になってください。

  • [読] 賢くなる本

本当は、Google Book Search が衝撃的ニュースだったのですが、それは[電]の項で取り上げます。
世の中には、「これを読み通せば、オレは確実に賢くなる」という本がありまして。いっぱいあるのですが、その代表例として『太田晶二郎著作集』(全5冊)を挙げておけば、私の言わんとしていることは了解していただけるのではないかと。今年は、そのリストに、

『飯田瑞穂著作集』(全5冊 吉川弘文館 2000〜2001年)

と、

赤羽淑『定家の歌一首』(桜楓社 1976年)

を加えます(あえて、今年新刊のものは除く)。『定家の歌一首』の方は、装丁も素晴らしい。

  • [音] 好みの曲を勝手に探してくれる、PANDORA

こういうコンセプトのものは今までなかったんでしょうか。→Pandora 使い勝手も良さげ。
現段階で未登録でして、ちょっと様子見してます。他の方の感想を聞いてから。

  • [電] Google がサービスをやたらと拡張

Gmail のアカウントはほとんど利用していなかったのですが、これが Google のほかのサービス、つまり、Google Book Search とか Google Base BETA版などを利用するためのアカウントにもなったということで、今年になって急に利用する頻度が増えました。
私と個人的に連絡を取れる方で、Gmail のアカウントが必要だという方はご一報を。

これは不思議な人で、一時期、検索エンジンやキーワードを通じてのアクセスが急増し、それからパッタリ。「みんな、さすがに飽きたかな?」と思ったら、またアクセスが増えて、しばらくして沈静化。そしたら、最近また激増・・・と、周期的に浮き沈みしています。どういうことなんでしょうか。

今年も数多くの名馬にサヨナラを告げなくてはいけませんでしたが、ここで一頭。ハンサムボーイだった、トウショウファルコ号です。見たことない、という方は、是非ググってください。
お別れの会とかには行きたかったのですが、木曜午後はスケジュール的に無理なんですよ、今年度はorz でも、絶対に近いうちに根岸競馬記念公苑に花を手向けに行くからね。今までありがとう・・・。
京都競馬場ライスシャワー号の碑をお参りしたときと同様に感極まりそう・・・。

*1:なんか、テレビのサスペンス物みたいな、長くてセンスのないタイトルですいませんw