ワインに合わせたワイングラスという提案

モイモイさんに誘われて、リーデル・ワイン・ブティック(港区南青山1-1-1 青山ツインタワー東館1F)に、ワインテイスティングに行きました。テイスティングといっても、超高級ワインを飲むのではなくて、メインはワイングラスというのがちょっと面白い。
ワインの風味はグラスの形状に左右される。ワインの種類ごとに最適な形状のワイングラスがあるはずだ――その理念に沿って製造されたワイングラスのうち、VINUM シリーズの4種を堪能(右上画像)。それぞれに適したブドウ品種を挙げていきますと、一番左がシャルドネ。その右がピノ・ノワール。次にカベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン)、一番右がソーヴィニヨン・ブランということになります。
それぞれのグラスと「ジョーカーグラス」(いかんともしがたい他社製品)とを飲み比べまして、驚きました。香りに差が出るのは容易に予想できたのですが、味もここまで変わるとは・・・!
理屈はこういうことだそうです。例えば、一番右のソーヴィニヨン・ブラン用のグラスを使うと、ワインがそのまま真っ直ぐ舌の中央に流れ込む感じがします。酸味を感じやすいのは舌の外側の部分だとされていて、そこにワインがなるべく触れないようにすることによって、酸味が強いソーヴィニヨン・ブラン種のワインの持つ酸味と甘みのバランスをとるのだとか・・・。逆に、樽香が強く、まろやかな味わいの白ワインは、一番左のシャルドネ用、つまり口に流し込んだときにワインが口全体に広がるようなグラスを用いるのが良いということになります。
私がワインについて無知であることは、天動説を信じる暗黒時代のヨーロッパ人に等しいのですが、これでワインを飲む楽しみと歓びが増えましたよ。