書初め

 箱根駅伝東海大の佐藤の快走、すごかったですね〜。


 それはともかく。書初めにどんな文字を書けばいいか、と訊かれて、「福満人間」とか「百福来臨」とか、春聯に普通に見られるような縁起の良い文句でいいんじゃないかと答えたのですが、みなさまは何を書いてますか。物の本(貝原益軒・貝原好古『日本歳時記』巻1)によると「王羲之が月儀書を用ゆべし」だそうです。王羲之の月儀書というのは、これ(『太平御覧』巻29所収)。

日往月来 元正首祚 大簇告辰 微陽始布 罄無不宜 和神養素

長い。
 あとは「又みづから歌をよみ、詩を作りても書べし」(前掲書)ですから、江戸時代は結構大変でしたね。「本朝家毎に書初の歌」として、後に国歌となる「君が代」と、『和漢朗詠集』(下巻・「祝」)にも収録された「長生殿裏春秋富 不老門前日月遅」を挙げる神道家もいます(玉田永教『年中故事』巻2)。


 あと、今夜は忘れずに宝船の絵を枕元に置いて、良い初夢を御覧になってください〜。