合格祈願

 大寒らしい寒さになり、東京では午後から降雪の可能性もあるようですね・・・。受験生は体調に気をつけて全力を尽くしてください。
 進路をめぐっての凄惨な事件も年初にありましたが、三回失敗しようが、妹からなじられようが、まあ気にするな。羅隠「偶興」(『三体詩』)は青春時代を回顧した詩で、

逐隊随行二十春
曲江池畔避車塵
如今贏得将衰老
閑看人間得意人

村上哲見氏の意訳、

人々が群をなして赴く方向に従って、二十年もあくせく過し
曲江池のほとりで、車の塵をさけ、うらやましく仰ぎ見たものだ
今や老い衰えた年になって
この世にのぞみ通りに成功した人々を、のんびりとながめられる境地に達した

 第一句は、要するに二十年間受験に一所懸命だったということです。
 成功しようが、失敗しようが、どういう場合でも人は人らしく生きていける。