春・夏の札こぼれ話(1)
もともとこぼれ話ですが、そのこぼれ話からさらにこぼれた話を。
- 松に鶴
- 作者: 樋口広芳
- 出版社/メーカー: 読売新聞
- 発売日: 1994/05
- メディア: 単行本
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- 梅に鶯
鶯のライバルはホトトギスで友人がメジロでしたが、では梅は?梅は交際が結構広いようです。
梅と菊は「歳寒の二友」と呼ばれます。無二の親友といったところでしょうか。ところが「歳寒の三友」になると、松・竹・梅、あるいは梅・水仙・竹ですから、菊はあぶれてしまう。もっとも、「歳寒の二雅」といえば竹と梅なので、人気者の梅を皆で奪い合っている構図。
また、「三益友」というと『徒然草』を思い出すかもしれませんが、自然界では梅・竹・石を指します。
「五友」になると菊が復活して、竹・梅・蘭・菊・蓮と、ちょっとした華やかな仲良しグループといった趣ですね。
ほかにも、「三清」は、梅・竹・水仙(あるいは石)*1。「四花」は、梅・菊・水仙・蝋梅・・・といった具合で、梅はどこに行っても引っ張りだこです。