木崎愛吉『大日本金石史 第二巻』*1330〜333頁に「燕沢碑」という石刻が紹介されています。
(大日本金石史. 第2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション)
拓本の写真を拡大すると以下の通り。まあ奇妙な字体です。
解説(330頁)に言うところの「離合体の文字」というのは、一行目三字目と二行目一字目の「人」字のこと。一行目では「人」の一画目だけを刻し、二行目では二画目を勒す。
他の字については、桂川中良『桂林漫録』(日本随筆大成第一期第二巻)が、『大日本金石史』でも言及している「考証」の文を引用しているのが参考になります。
(293頁)
祖元の書ではないだろう。
*1:Wikipedia(燕沢碑 - Wikipedia)は『大日本金石文』に誤る。