「桑」ではなくて「乗」で「四十八」と解く説話

 桑の異体字を分解すると「四十八」になる、というのは割とよく知られていると思います。(なので、こういう本もある→CiNii 図書 - 桑葉和歌抄 : 四十八願古歌注 : 翻刻と研究 : 佛教大学附属図書館蔵

 http://www.joao-roiz.jp/HNG11/search/word=%25E6%25A1%2591&ratio=0.020
 さきほど『開天伝信記』を見ていたら、玄宗のエピソードに興味深いことが書いてありました。

唐開元末、于弘農古函谷関得宝符、白石赤文、正成「乗」字。識者解之云、「乗者四十八、所以示聖人御暦之数也」及帝幸蜀来歳、正四十八年。

(『唐人軼事彙編』72頁、『唐五代筆記小説大観』1227頁)
 開元年間の末、弘農の函谷関旧跡に現われた宝符には「乗」字が。字解して言うに、「乗」は「四十八」であって、陛下御在位の年数を表わしていらっしゃると、云々。
 「乗」もたしかに「四十八」に分解できなくはないかもしれないけど・・・

 http://www.joao-roiz.jp/HNG11/search/word=%25E4%25B9%2597&ratio=0.020
 「十」が一つ多い気もするw
 『開天伝信記』の本文の問題もあるかもしれません。