間宮林蔵の正体(Mission Impossible)

 先日、陰謀学会では通説になっている「松尾芭蕉忍者説」を、江戸時代を専門とする方におそるおそる言上したところ、一笑に付されてしまいましたw
 しかし、隠密は意外なところにいましたよ。

 まみやりんぞう 間宮林蔵 一七七五−一八四四 江戸時代後期の探検家。・・・(中略)・・・同十一年*1シーボルト事件がおきると、その密告者といわれ人望を失ったが、皮肉にもシーボルトが大陸・カラフト間の海峡を「間宮海峡」としてヨーロッパに紹介したことにより、間宮林蔵の名は世界地図上不朽のものとなった。シーボルト事件後林蔵は幕府隠密として長崎に下り、ついで薩摩藩密貿易の探索、石見国浜田の密輸事件摘発などを行なったが、弘化元年(一八四四)二月二十六日江戸深川蛤町の隠宅で没した。

 ――『国史大辞典』(吉川弘文館

*1:文政十一年、1828年