解説・英字タブロイド紙の見出し

http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070207/usa070207007.htm

 女性宇宙飛行士を第1級殺人未遂罪で追起訴
 恋敵と思いこんだ女性空軍士官を襲撃しようとしたとして、誘拐未遂罪などで逮捕された米航空宇宙局(NASA)の女性宇宙飛行士、リサ・ノワク被告(43)が6日、第1級殺人未遂罪でも訴追された。NASAも同日、ノワク被告を停職30日間と宇宙飛行士の資格停止などの処分にするなど「現役宇宙飛行士による初めての犯罪」(フロリダ州のオーランド・センチネル紙)への衝撃が全米に走った。

 朝のワイドショーでこの事件を取り上げた際に、CNNの放送を字幕つきで紹介していたのですが、この事件を報道したタブロイド紙のうち、おもしろい見出しをつけているものを二つほど取り上げていました。タブロイド紙の見出しのつけかたというのは、ダジャレ・警句・引用・毒舌・・・で構成されるのが常ですが、字幕にするとちょっと分かりづらくなりますよね。

 Dark Side of the Loon

 "dark side of the Moon" (月の裏側)のモジリ。しかも、この場合の"dark"は「暗い」ではなく、「邪悪な」("evil")の意味に転換されている。"loon" は狂人。*1

 Lust in Space

 "Lost in Space" (文字通りの意味は「宇宙で迷子」。そういうタイトルのドラマがありました)のモジリ。"lust" は情欲。

*1:追記:Pink Floyd の名盤"Dark Side of the Moon"を念頭に置いているのでは?という指摘を私信で頂きましたが、どうでしょうねぇ。それを想起しなくても、パロディとしては十分了解されると思いましたが。