ソラマメ中毒症

 例のように、雑談のなかからネタを仕入れています。
 「ソラマメ中毒」というのは、中毒になるくらいソラマメが好き、といった暢気なものではなく、favism と言って正真正銘の食中毒です。
 wikipedia にも記事がありました。

 ソラマメ中毒(ソラマメちゅうどく)とは、ソラマメに含まれる毒性物質によって起こる食中毒である。ソラマメの種実には配糖体の形をとったバイシンおよびコンバイシンが含まれ、これが腸内細菌のβ-グルコシダーゼの作用で加水分解して生じたダンバイシン、およびイソウラシルが原因物質となる。ラテン語でソラマメを意味する "faba" (故に学名はVicia fabaと命名されている)を語源としたイタリア語 "fava" にちなみ、ファビズム(favism)あるいは英語読みでフェービズムと呼ばれる。
 ソラマメを食べた後にグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ活性、および血球グルタチオン濃度が低下し、また血液の溶血性が高くなる。これにより発熱、血尿、黄疸が起こり、急性溶血性貧血によって死に至る場合もある。文献によってはソラマメの花粉を吸っても危険だとするものもある。
 地中海沿岸各地、北アフリカ中央アジア各地などではよくみられる疾患であるが日本などではあまり報告がない。これは以下の理由によるとされる。(以下略)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%A1%E4%B8%AD%E6%AF%92

 ソラマメは「胡豆」(『本草綱目』巻二十四)とも呼ばれる通り、西域からもたらされた豆なんですよ。