梅棹忠夫氏

 実は『知的生産の技術』以外は読んだことはないのです。ひょっとしたら短文はあるかもしれませんが。

 理系の動物学から文系の比較文明学へと転向し、民族学、家庭論、情報産業論などへと学問の垣根を超えて、各分野で第一級の業績を残した国立民族学博物館顧問の梅棹忠夫さんが亡くなった。(中略)
 楽天的な梅棹さんが唯一、悲観的に語ったのが日本文明の行方。その元凶は漢字といい、「不合理で不可解な文字体系、漢字を捨て、ローマ字表記に改めなければ、日本は世界の情報戦争に勝てない。このままでは21世紀半ばにぽしゃる」と心配していた。
 86年、突然の失明に襲われた際は、「我が人生もこれで終わり」と観念したというが、その後も月1冊のペースで新著を出し、周囲から「月刊うめさお」と驚かれた。97年には再びモンゴルに渡っている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100706-OYT1T00713.htm

 むしろ、ローマ字化の持論は失明体験が大きいと思っていましたが(それなら無下にトンデモと切り捨てられないところもありますが)、それより前から唱えていたのでしょうか。