輸血後移植片対宿主病

 医師から輸血についての説明を受けていて興味深かったのは、この「輸血後移植片対宿主病」の話でした。
 浅はかな素人考えですと、輸血後のアレルギー反応を防止するためには一番良いのはもちろん自己血輸血、その次は肉親の血を用いることだろうと思っていたのですが、肉親間の輸血は移植片対宿主病という大変危険な状態に陥る可能性が飛躍的に高まるということで、現在は絶対に行なわないそうです。
 大変危険というか、これに一旦かかったらほぼ100%助からないと・・・。Wikipediaの記述にある通りです。

移植片対宿主病 - Wikipedia

 日本がかつて預血制度のもとで血が集められていたとき、自分のためだけではなく家族のためにと預血をしていた人も少なからぬ数いたはずですが、疫学的知識が不十分だったので仕方ないとはいえ、善かれと思っての行為の上に多くの犠牲があったのではないかと想像してしまいます。