唐代美人の眉
このように決意を述べた、その舌の根が乾かないうちから俗書を読んでいる私・・・w 某氏から頂いた莫麗芸氏『唐詩里的衣食住行』(新世界出版社)。
いいんです。面白かったから(開き直り)。カラー図版で綺麗でしたし。
たとえば37頁「唐代女子画眉様式演変」などは一見の価値あるものでして、細眉が流行したと思ったら太眉に、そしてまた細眉がリバイバルと、現代のファッションの消長に通じるものがあります。というよりも、現代よりも流行り廃りの交替のペースが速い時期もありますね。
石田幹之助か原田淑人氏あたりが似たような考証をしていたような気もするのですが、それはともかく、この一覧表は便利(?)まあ便利かどうかはともかく、これによって我らが正倉院の樹下美人、つまり、鳥毛立女屏風(第四扇)に描かれた女性↓
この美女が「万歳登封美人」らしいことがわかります(ちょっと眉下がり過ぎかな)。